富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2018-09-15

農暦八月六日。台風来襲前で今日は炎天下、気温は摂氏35度まで上がるといふ。昨年八月下旬の台風13号(ハト)来襲前も香港で観測史上初の摂氏36.6度記録したものだつた。官邸で週末の残務処理。夕方に帰宅して台風に備へて、まず血液補充でBloody Mary一飲。強風で大気中の塵埃拭き去られ陋宅からの夜景は遠くまできれい。週明けの来客のフライトがどうなるものか、まだ何も見えないがフライト情報見ると明日の午後発の羽田便を明後日の深夜発とまで決め打ちしたJALはすごい。街路に面する商店がガラス破裂防止でガラスにテーピング施すが、これがアート感覚になつてゐる。
▼不毛の自民党総裁選。それでも石破先生の名乗りで、どうにか体裁整へたが詰まらないとタカ括つてゐたら討論会(於日本記者クラブ)は多少の面白さ。晋三にしたらたまつたものぢゃないが森加計。記者から「最大の問題は(内閣)不支持の一番の大きな理由が「総理大臣が信頼できない」といふことだ、一体なぜかういふことになつてゐるのか」と辛辣な質問が出たが、これを問ふたのが自民党紙=読売新聞(橋本五郎・特別編集委員)から。晋三にしてみれば読売など自らのファンクラブ機関誌のはずが身内からの攻撃には表情が強ばつたといふ。その後も森加計が続き晋三は苛立ち。加計学園は晋三との面会を虚偽としたことに「なぜ抗議しないのか」と問はれゝば「すでに学生が学んでゐる状況の中で平穏な状況を一日も早く取り戻すべきだと考へた」とワケのわからぬ逃げ口上。国民の76%が森加計での首相説明に納得してゐないこと(朝日新聞調査)には「私が政治的に便宜を図つたといふ贈収賄事件ではない、しかし道義的には責任を負はないといけない、その意味において、この問題も含めて昨年総選挙を行つた、(選挙を通じて)相当な議論をいたゞいた、その意味で国民の審判を仰いだ」と晋三。確か少子高齢化北朝鮮を勝手に「国難」と位置づけ衆院解散は国難突破のためだつたのだが(嗤)。いずれにせよ、その場その場を凌ぐかうした発言の矛盾は(バカだからか)わかつてゐない。財務省での決裁文書書き換へも麻生太郎野責任問はれると「私と麻生さんの二人三脚でアベノミクスを進めてきた、批判を覚悟の上で麻生さんと乗りきつて行かうと決意した」といふ。アベノミクスはご信託で超法規的か。さらに石破支援表明の斉藤健農相は晋三シンパから「内閣にゐるんだろ、石破氏を応援するなら辞表書いてからやれ」と圧力受けたといふ。斉藤君は「ふざけるな」と断つたといふが自民党は明らかに中共なみの民主集中制に陥らうとしてゐる。
▼民主主義の最大の的はホワイトハウスの個人ではない。人々の無関心だ。あなたが政治に飽き、投票日に家にいることが最大の脅威だ。(バラックオバマ