富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

ケンタッキーバーボン残暑にミント香な

fookpaktsuen2018-09-03

農暦七月廿四日。朝小雨のあと晴れる。晩に以前から「この仕事が片付いたら」と約束してゐたM君と当方のS君の三人で日本人倶楽部の食堂で飲食。二人とも日本人だが幼い頃からの香港育ち。逆に下手な日本人の若者より礼儀正しく敬語など使ふのが興味深い。一刻者を四合便で一本半さんざん飲んで帰ればいゝのに湾仔まで出向きバーMに独酌。まさかこれからドライマティーニぢゃないだろ、とバーボンでミント・ジュレップを2杯飲む。飲みすぎ。
▼昨日の人民日報。1面に見出しだけでもすごいが1面で54カ所だか「習近平」の名が。「党紙」と呼ばれる人民日報だが今では「習紙」と揶揄される始末。一党独裁どころか、これぢゃ独裁そのもの。プーチン習近平そして晋三までが、そして小学生並みの思考力のトランプが「一強」となる、いつたい何て世の中なのか。
▼民主主義について小熊英二先生。代議制民主主義はいはゞ選挙貴族政。それが民主主義だというフィクションがなぜ成り立つかといふと、一つは同じ戦争を戦つたといふ国民としての集合意識、もう一つは地域社会は皆、顔見知りで、そこの代表を選ぶといふ次元では民主政ともいへる、と。戦争もなく戦前、戦中派も少なくなつた時代(だから戦中派は自民党でも真っ当だつた)。しかも選挙が全国区だの小選挙区で党利が優先され地域社会も崩壊では自分の選んだ代議士に非ず。