富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

fookpaktsuen2018-08-05

農暦六月廿四日。薄曇り。高校野球の開会式なるもの何十年ぶりかでテレビ中継を見る。沖縄から北海道まで(戦前だとこれに台湾、朝鮮からも)津々浦々から甲子園に鳩まつたわけで、中国各地の省、自治区から必ず北京往き直行列車走らせるやうに、甲子園に集結の極み。半時間近い入場行進。ちょっとお疲れ気味の皇太子。妃殿下はとても明るい)。皇太子の頚の傾げ具合が習近平似に映る。「国歌斉唱」の直前で日本のテレビ見放題のネットがぷつりと切れる。政治的……ではなく時々あること。だがタイミングが。スポーツ観戦しないアタシはここでお終ひ。それにしても熱中症対策で、昨年は開会式でプラカード持つ高校生が倒れ、それでも選手らは微動だにできず、今年はこの酷暑で水分補給が考慮されたが、それもきちんと入場行進が終はつた後に配給されてゐる小瓶の水を皆が揃つて飲む、といふ、いかにも日本らしさ。午前中、ジャン=ジュネ『泥棒日記』(新潮文庫)再読始める。昨晩見た『新宿泥棒日記』で主人公(横尾忠則)が紀伊国屋で万引きする何冊もの本の一番上にあつたのが、これ。高校生の時に読んだ時は青春の感受性*1。今になつて読むと亦た面白い。高橋睦郎『善の遍歴』(1974年)もかなり汚い場面多いがジュネが垢だらけで蝕むシャツ蝕むシャツでも男色の好事家相手に淫賣とは二十歳のなせる業か。午後、陋宅は西日強く今日は無風で不快指数高くジムで少しトレッドミルで走つてから官邸に荷物取りに行く。Y兄が今日は母校慶応高校の応援で甲子園。ネットラジオで慶応対中越の試合を聴く。9回裏で慶応がサヨナラ勝ち。晩にNHKスペシャル「サーカスの大家族」見る。子どもの頃にサーカスの巡業ありサーカス団の子どもが数週間、小学校に来たことがあつたが1960年代に20以上あつたサーカス団が今では3つの由。この家族の優しさに思はず涙腺が緩む。

*1:ジュネの『泥棒日記』について阿野冠君といふ若い作家の記述(こちら)見つけて読む。15歳くらゐで読む人が読めば、この世界に耽るところか。