富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2018-07-20

農暦六月初八。もう世の中は夏休み気分なのか朝いつも乗るミニバスでいつもなら満員になることもあるのが今日は乗客はアタシ一人。朝に驟雨のあと天気快方に向かふ。
通常国会(今日が事実上の)閉会。カジノ法強行と内閣不信任案(否決)。前者はIRなんてワケのわからないが付加価値ある総合的レジャーのうちカジノだけがまるで「カジノ作れば外国人わんさか」のやうな話になりカジノが必要不可欠のやうだが(周末のテレビ番組で寺島実郎さん指摘してゐたが)シンガポールなど国際会議、コンベンション、投資からモダンアート、医療ツーリズムまで知恵を絞りカジノなどその中の一つのコマ。日本はパチンコが日本中にあり競馬から競輪、競艇、オートと賭事大国で何が今更カジノか、と。カジノ法案だけではなく働き方改革参院議員数増も世論では反対が多いなかの成立。「働き方改革、TPP、地方創生、そして、全世代型の社会保障制度の構築。この通常国会は、我が国が次の時代に向かって大きな一歩を踏み出した、そういう国会になったと考えております」と晋三。確かに怖い時代になつた大きな一歩。25%の支持があれば成立する政権は確実に自分たちを支持し選挙に来てくれる国民だけで十分で何事も出来てしまふ。

7人の死刑執行12時間前、そして気象庁から西日本で記録的な大雨の予報が出ていた5日夜、為政者たちは何をしていたか。20:28から「赤坂自民亭」と称して衆院議員宿舎で、安倍晋三首相、岸田文雄自民党政調会長小野寺五典防衛相、そして何と翌日に7人の死刑執行を控えていた上川法相が参加して宴会に興じていた模様が、参加者が写真をネットに上げたため世間の知るところとなった。暗たんたる思いを通り越し、あまりの暗愚ぶりに吐き気と虚無感が残る。上川法相が死刑執行命令書に署名したのは3日。上川法相はその宴会のトリで万歳三唱の音頭をとったという。その後、被災地を慰問していた首相の所作はまるで天皇陛下のような、それではなかったか。
僕らは今、グロテスクな暗黒の時代を生きている。

毎日新聞、翌21日の週刊テレビ評:金平茂紀より)
収賄罪否認の元行政長官・貧官曽の上訴審は改めて貧官曽有罪として懲役12ヶ月の判決で貧官曽再び収監。判決後に呼吸器不全で救急車で病院に運ばれ演技派としても見事。