晋三辞めさせて愛媛県知事・中村時広君を首相に！

農暦四月初八。潅佛會。未明に起きると無風で摂氏28度近く今日も酷暑か。外に出るのも厭はれ近くの超級市場に出た以外は家に隠れたまゝ。読書。福江淳『14歳からの天文学』日本評論社（2017）。やはり理系はアタシには難しい、が、なぜか一般相対性理論で天体のやうに質量もつた物体で時空間上で歪み生じることは若いときに読んだブルーバックスのおかげでどこかストンと入る。もう一冊は岩谷美加子『PTAという国家装置』青弓社（2017）。強制入会、給食費等と一緒にPTA会費の引き落し、PTA役員が学校から保護者の個人情報入手といつた問題がありPTAは本来、任意加入の団体でるべき。それが日本では町内会など地域活動との連携や全国PTA協議会（文科省）によるピラミッド組織化など政治装置としての役割あり。木村草太先生の指摘がこの本でも引用されてゐるが憲法21条「結社の自由」は「結社しない自由」も含みとしてありPTAも加入を強制してはならないことは憲法の原則。強制加入が許されるのは公益上の必要があり且つ法律根拠がある場合（健康保険組合や弁護士会等）に限られPTAに自動加入（強制）が組織内の規約や慣習としてあつても、それが教育基本法にも学校教育法にもPTA加入義務づける規定もないのでPTA加入は法的には無効。それじゃダメな組織かといふと2013年に札幌市立札苗小学校PTAでは入退会は自由と規約に盛り込み全ての既存の委員会廃止を決め役員会をスリム化、有志が登録する「役員サポーター」らが地域などの行事を担い、それまでの委員を廃止して完全にボランティア制でやつてゐるといふ。香港のインター校を見てゐてもPTAは組織としてあるがボランティア組織で会費もなければ保護者強制参加でもなく参加できる人が参加してバザー等やつて収益は福祉団体や学校に寄付したり、で上手く運営されてゐるのを見ると、やはり問題はPTAそのものよりも、それを束ねようとする装置の存在こそ問題なのだらう。夕方まだ随分と暑いがハーバー沿ひをジョギング。気温は摂氏34度で潅佛會では観測史上最高の暑さだといふ。
▼日大のアメフト部での反則行為。その選手自らが単独で記者会見。監督、コーチからの指示、それに悩みつゝ実行する選手、それを悔やむ本人、周囲の同情と「こんな任務なら自分が」と名乗り出る同輩……結局のところ「監督コーチの指示は絶対」で、その判断間違つてゐても服従あるのみ、では日本軍そのもの。しつかりした選手で「真実を明らかにすることが自分の償いの第一歩」と。聞いたか晋三、柳瀬、佐川の諸君よ！ この選手に対して日本大学は「心痛む思い」と謝罪は述べたが手を差し伸べるどころか相手を「潰せ」といふ言葉は「思い切って当たれという意味で誤解を招いたとすれば言葉足らずだった」とあくまで反則行為の指示なかつたといふ見解。晋三が「財務省が勝手にやつた」と突き放す発想と全く一緒。
▼森友は財務省の書き換へ文書提出待つばかりだが加計では昨日、愛知県より文書が国会に提出され2015年２月25日（晋三動静）に加計理事長が晋三と面会で晋三が「新しい獣医大学の考えはいいね」と宣つたといふ。これについて晋三は今朝「ご指摘の日に加計孝太郎理事長と会ったことはない」「念のため昨日、官邸の記録を調べたが確認できなかった」と否定。官房長官は記者会見で晋三＆加計会見の「事実は確認できない」と繰り返して事実否定に躍起だつたが記者から入邸記録の有無尋ねられ「記録がない」と答へた上で「総理大臣官邸への入邸記録は業務終了後に廃棄される取り扱いとなっており残っているか調査したが確認できず残っていなかった」とやつと詳細を陳述。その上で晋三にも面会の記憶ないと確認したといふ。この短い問答で官房長官からこゝまで聞き出した記者諸君は大したもの。これが事実だとすると晋三の「ご指摘の日に加計理事長と会ったことはない」のは「記録を調べたが確認できなかった」から「会ったとは言えない」で「会ってない」という詭弁か……もはや何が真実かわからなくなってるか？ こゝまでバカな内閣は財務省矢野官房長の「クソ野郎」発言を「違法ではない」閣議決定……あーっ！これだつたか「セクハラ罪はない」の次の閣議決定は。じゃ、次は何だっ？ あまりにバカすぎて予測不可能。「安倍首相はバカではない」とか「閣議決定の内容はくだらなくないことを確認」か。もはやお笑ひコントの域。
▼ウソが堂々と罷り通る霞が関と永田町で今日の唯一の正直コメントは柳瀬小役人。晋三が加計氏との面会を否定したことにつき「おっしゃる通りだと思う、今の時点では」と。今の時点では「おっしゃる通り」だが今後また新たな事実が明らかになれば「おっしゃた内容」は事実ではなくなるのか。

14歳からの天文学

PTAという国家装置