富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

仰光に遊ぶ その③

fookpaktsuen2018-03-25

農暦二月初九。朝五時に起きて六時半すぎに朝食。朝八時すぎにホテルから眺めると目の前、歩くと一区画をぐるりと周るヤンゴン站へ。ヤンゴン環状線。わずか45.9kmを3時間かけて走るローカル線で「犬に抜かされる」とか「走ってる時間より止まつてる時間が長い」とか噂されるが郊外線との接続となるDanyingon站で数分間停車するのを除けば30数站の停車は1分もなく、つまり本当に時速15kmくらいでちんたらと走つてゐるのである。1日に西回りと東回りそれ/\7、8本。日本のJRから中古のキハ40系やキハ181系が贈与され活躍してゐるが08:20にヤンゴンを出る西周りは地元のディーゼル機関車の牽く客車。これが鉄ちゃんだけでなく外国人観光客の人口に膾炙して事に西回りでダニンゴン駅、タマイン站のホーム間際の立つ市場までの区間は評判なのだとか。で一周する好事家も少なくないのでヤンゴンヤンゴン行きの一周切符も売つてゐるのだが3時間で200 ကျပ(17円)也。車窓からの風景はのどかといへばのどか、貧困といへば最下層の民草が鉄道敷地内に雨を凌ぐ程度の苫屋立て、そこで寝起きしてゐる。ヤンゴン站に一周ちょうど3時間で昼前に戻る。駅舎見学といつてもホームに接した広い待合室といふ名のトタン屋根の候車場所あるだけで英国領時代からの駅舎の巨大な建物は一部しか使はれてゐない。これをラッフルズあたりホテルにでも?と思ふが、そこまでヤンゴンが国際都市化するかといふともう限界のやうに思へなくもない。サクラタワー裏手の安食堂で昼餉。サクラタワーの前にトヨタアルファードが止まりサクラタワーから出てきた日本人駐在員家族がおそらく日曜のランチのあとなのだらう、車に乗り込んでいつたが運転手つきでさういふ生活なのだらう、こゝでは。ホテルに戻りプールサイドは日曜でこのクソ暑いなか日光浴!する西洋人で溢れ、腹のつき出たファランが(ってタイ語だが)いかにもMBな男子を連れてファランは炎天下だが地元の子は色黒なんて考へられないから着衣のまゝパラソルの下。ジムはジムで地元の商工会議所のおっさん連中で賑はひジャグジーのお湯がとても汚いので入る気もせず部屋に戻る。極端に裸体晒すことを嫌ふ人種がゐてタオルつけたまゝ湯浴みして身体擦るのは勘弁してほしい。客室のバスタブは湯栓が壊れてゐてお湯が張れず今朝、ラウンジのレセプションに修理頼んでゐたが部屋に来た修理工は抜いてバスタブの横に置いといた栓を排水栓にはめただけで完了と思つたのか修理できておらず再度、修理を頼んだら現れた工員が知識あるのはいゝが、あれこれやつてゐてバスタブ横の見た目大理石の石板まで外し始めた。心配さうに見てゐると「すぐ終はる、15分で終はる」と言ふが下水管まで外し15分で終はるはずがない。ラウンジのレセプションに電話すると職工と話すといふから「話したら絶対に『15分で終はる』と言ふから、さうぢゃなくて部屋に誰かを寄越して現状を見て」と頼むが案の定?職工に電話してきて緬甸語はわからないが)「15分で終はる」と言はれ部屋の電話が鳴るので相手の言を聞くまでもなく「いゝから誰か寄越しなさい!」と命ず。慌てゝ当直のマネージャー(苦情聞き役)が部屋に飛んで来て「ほらね、こゝまでして15分ぢゃ治らないでしょ?」と見せるが当直マネは「こゝの扉を閉めれば」なんて浴室の構造すら理解してないので「このタイル石板をホワイトシリコンで接着して臭ひもだけどシャワーで濡れるでしょ?」と説明すると「お部屋替へませうか?」。さすがにアップグレードはしてくれない様子だつたが隣室充はれ5分後に緊急引越し済ますと再び現れた当直マネがチョコレート持参で笑顔で「お部屋はお気に入られまして?」と尋ねる。「同じ仕様の部屋なので気に入るも気に入らないも」だが明日のチェックアウトのことに話題転じられ香港に戻るフライトが深夜のため16時まで延長許可されてゐると答へると深夜1時のフライトならお部屋は晩10時すぎまで延長料金なしでお寛ぎを、空港までのお車も手配させていたゞきます、と言はれ断るはずもない。本当に申し訳ございませんと謝るので部屋の設への不良は致し方ないこと、たゞ状況の確認もできないまゝ「すぐに直る」で済まさうとするのはダメだと苦言。ホテル滞在が長くなるのでホテルの裏手路地に酒の調達。日本食材扱ふ「平和(な)」といふ不思議な食料品店あり、そこでミャンマー代表するウイスキーのGrand Royalはお世辞にもけいして美味しいとはいへないが350mlで2,000ကျပ(170円)だから文句はいえない。ネットで見ると、この小さな食材屋がヤンゴンでは日本食材の品揃へではマシなのだといふ。部屋で寛ぎ午後5時半からラウンジでハッピーアワー。ミャンマー啤酒飲む。昏刻にホテルを出て鉄道を越へ北に向けて歩く。ヤンゴン動物園の西を抜けなだらかな坂を上りながら小一時間でヤンゴンの象徴たるシェダゴォンパゴタへ。日暮れて風も心地よく多くの夕涼みの参拝者。四方から拝殿となるが市民は無料で外国人観光客は10,000ကျပ也。まぁ縁日のやうな賑はひ。熱心に拝仏で拝む人もいれば無聊も亦た仏のご加護か。こゝまで来て皆さんディバイスに頭を垂れ修行僧もまたスマホで遊ぶ様が当世の仏塔のありさま。シェダゴォンパゴタの東の山道あたりは土産物屋や路上の飲食店が多く、それを冷やかしながらShwe Gon Taingの高架道あたりまで歩く。香港で四半世紀以上前からの旧知で今は曼谷在住のK君が偶然ヤンゴンに来てゐて、その近くの宿で遅くまで仕事だといふから晩八時すぎに待ち合はせ。高架道の交差点の路上に卓を並べた飲み屋で自動車の排気ガス浴びながらK君とお弟子I君と寒暖。さすがにタクシーで戻ることにして路上でタクシーは3,000ကျပだといふが(これでもけして高くないが)昨日T君に教へてもらつたGrabで現れたタクシーは2,300ကျပ(170円)也。当然、乗つてからの値上げネゴもなく快適。