富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

羊城へ

農暦十月二十二日。広州に所用あり。路線バスで紅磡。10:52発のZ804列車。紅磡站のコンコースは閑散。

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香港に高鉄開通で広州まで2時間かゝる九龙铁路は時代遅れか。だが高鉄で広州まで半時間余でも広州南から市街に入る不便考へても新幹線嫌ひのアタシにはやはり緑皮車の客車に揺られ、が快適。香港出るまでに蘋果日報読んでおこう、日剩も揚げておこうと必死こいたが深圳河超へる時に、ふと、さういへばiPhoneにeSIMなる装備してゐたので、それをONにしてみると香港で契約してゐるCSLのパッケージは大陸などローミングもかなり安く最初2日は無料といふ。

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しかも中共に入つても顔本、呟板等ブロックされることもない。周囲にeSIM使つてゐる方はおらず我ながら年寄りがeSIMなんて技術に、よくぞついていつてゐると自負。久龙铁路は深圳〜広州の和諧号が並行して敷かれてゐるが久龙铁路の直通列車はディーゼル機関車が客車牽きながら和諧号に抜かれることもなく走るのだから大したもの。予定では2時間だが香港を出るのに50分近く要し広州には少し遅れ13時過ぎに到着。構内のつまらない小食堂で雲呑麺啜りタクシーで広州市東郊外の科学城地区へ。かつて更地だつたエリアが見事に開発され科技系企業やマンションなど余裕ある敷地に点在。かなり快適な環境だが大気汚染が難。ホテル日航広州投宿。一般的な高級客房予約されてゐたはずだがダメもとで「昇級可以吗」と笑顔で尋ねると、あつさり「可以」で豪華客房飛越し54平米のセミスイートの超高級客房にしてくれる。

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ありがたい。いくつか急な仕事を電話とメールで済ませ夕方、ジムへ。十一月末とは思へぬ暖かさで室外プールに泳者あり。トレッドミルで走らうとジムに入ると窓の外の青色は何かと思へば外のプールの水中を横から眺めてゐる。まるで香港の海洋公園の水族館やアザラシ、オットセイのエリアのやう。これでボンドガールのやうな美女でも泳いでゐれば美しい光景だが悲しかな大きな海馬(トド)が泳いでゐる。

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それはそれでシュール。午後6時よりホテル内の日本料理・弁慶で宴会。郊外のテクノシティにある立地ながら寿司や鉄板焼きのカウンターにリッチな若者たち少なからず。ホテル宿泊のニノ似の青年が独り客室から降りてきて啤酒飲みながら簡単なコース料理でお一人様だつて5千円。豊かなところはかなり豊かになつてゐる。宴会終はつて晩十時くらゐのつもりが時計見たら八時半。ホテル出る気もせず静かに過ごす。

▼(訃報)コラムニストの勝谷誠彦さん死去 57歳、肝不全 - 毎日新聞 https://t.co/9h50JgwEmz

この方についてはブログなど書かれたものしか見ておらずテレビや日常の生活は知らなかつたので深刻なアルコール依存があつたとは露とも知らず。

榎木英介「肝臓を壊すアルコール 勝谷誠彦さんの死から考える」Y!ニュース https://t.co/Q49fnF4tmx 読んで理解することの深刻さ。そこで下記の6つで1つでも該当すれば……とある。

  1. お酒を飲めない状況でも強い飲酒欲求を感じたことがある。
  2. 自分の意思に反して、お酒を飲み始め、予定より長い時間飲み続けたことがある。あるいは予定よりたくさん飲んでしまったことがある。
  3. お酒の飲む量を減らしたり、やめたりするとき、手が震える、汗をかく、眠れない、不安になるなどの症状がでたことがある。
  4. 飲酒を続けることで、お酒に強くなった、あるいは、高揚感を得るのに必要なお酒の量が増えた。
  5. 飲酒のために仕事、付き合い、趣味、スポーツなどの大切なことをあきらめたり、大幅に減らしたりした。
  6. お酒の飲みすぎによる身体や心の病気がありながら、また、それがお酒の飲みすぎのせいだと知りながら、それでもお酒を飲み続けた。

アタシもかなりの酒飲みだが幸ひなことに「飲めない状況でも飲みたい」欲求もなく、予定より長く飲むことはあつても「自分の意思に反して」には非ず。明らかに自分の意思。3以降も該当しない……だから大丈夫とはいへないが基本、酒を控へてまで長生きしたい、といふ望みがないので……。