農暦十月十九日。小雨。茨城の魅力度はいつも全国最低……だが毎日新聞が夕刊とはいへ１面トップにするやうなネタか、今更。
何かやって効果があるものじゃないっぺよ、放っといていいんじゃねえのけ？
といふ気がするのだが。とくに特徴がないといはれゝばそれまでだが温暖で東京にも近く自然もあり。核禍リスクは深刻に考へるべきだと思ふが、それを除けば住んで悪い場所ではない。さうはいへ水戸で生まれ育つたアタシ自身は水戸や茨城に愛着があるか、といふと（父が群馬生まれで、母も空襲で東京の四谷を焼け出され疎開といふ背景もあるが）それほど郷土に愛着もなく子どもの頃から水戸を出たい、出たいと願つてゐたわけで大学に入り仙台、そして東京で平成を迎へ香港に来てしまひ郷里に帰省しても母と妹がゐるから、で他に感慨もない。魯迅が『故郷』に綴つたやうな落胆まではないものゝ。ところで上記の「効果があるものじゃないっぺよ」とFacebookに書いたら郷里の畏友Ｊ君から茨城弁の間違ひ指摘されて、それでもピンと来なかつたら「なかっぺ」なのである。
少なくとも香港は老体に鞭打ち現役までとして郷里では母も元気だがせめて人生で一度くらゐは母の老後の世話に帰ろうとは思ふところだが果たして茨城県民になるのかどうか。
先週金曜の日経夕刊文化面に手記掲載のこの美馬さん、直接お会いしたことはないのだが全く違ふルートで私の知己の３、４人の方が美馬さんと繋がつてゐる。山田先生をテレビ時代劇で見て一眼で心奪われ中学３年でベルちゃんに手紙認め翌年、上京し東京宝塚劇場の楽屋で先生の尊顔を拝し、休み時間に同級生相手に「三味線お千代」の名場面を演じてみせた高校生が……この集大成。お見事。私の山田先生は、といへば小学生のときに東芝日曜劇場とか徹子の部屋で、この大女優の威勢は見てゐたけど、美馬さんほどの情熱の欠片もなく大人になつて『流れる』など見て惚れ直し。
昨日の立法会（西九龍）の補欠選挙。さきの選挙で失格とされた民主議員が再出馬図つたが港独色にDQ（disqualified）され李卓人が慌てゝ候補となつたが元民主派で中間派（隠れ建制派ともいはれる）馮檢基も立候補し李は71,971票で建制派の組織票強い陳凱欣が79,654票で勝利。その差が7,683票で馮が9,362票獲得してゐると思ふと「たら、れば」だが馮を民主派が囲みきれなかつた結果。もはや今更民主派に勝たせても世の中どうなるわけではなし、といふ失望感も漂ふ。
台灣選舉的啟示（李怡） https://t.co/Xtui4JEkZG
— 富柏村 (@fookpaktsuen) November 25, 2018
實際上台灣選舉的大變天，反映的只是台灣大多數民眾對操作統獨議題的厭惡。台灣已經多次實現政黨輪替了，每一次輪替的結果都沒有改變台灣的現狀，既沒有實現統一，也沒有實現名義上的獨立。而現實始終不變的是，台灣已經是一個主權獨立的實體，名義上不能稱作台灣獨立國則由於對岸強國的堅執。這種現狀的維持，在內有不斷強化的民主體制做基礎，在外則受到國際社會尤其是美國的保護。在可見將來不會改變。過去每一次選舉都操作兩岸、統獨、族群等議題，但當選後無論哪一黨主政都是維持現狀。台灣選民對這種沒有現實意義的炒作已經厭煩了。東奧正名遭否決，決不是選民反台獨撐統一，而是基於國際奧會已經表明不能接受，台灣的中華奧會也反對。換句話說，如果國際奧會不反對，中共也不反對，那麼公投肯定會是另一個結果。
東奧正名受挫敗，對台灣來說是「寶貴的一課」，這說明台灣在目前的國際戰略形勢下，還絕對不能舉行「獨立公投」，因為即使絕大多數台灣人贊成，但基於客觀形勢，卻未必投下贊成票。
保持事實的獨立，不追求名義上的獨立，應該是這次選舉所反映的大多數台灣選民的成熟表現。韓國瑜在高雄異軍突起，以一人之力，影響遍及全台，使國民黨再次奮起，正是他把握到民情帶來的巨變。
