海防道臨時街市

農暦十月十六日。かつて紐育の朝はロックで始まる（とボズ＝スキャッグス）なら香港の朝は新聞売りで始まつてゐた。街頭の新聞スタンドには平積みされた新聞が並びコンビニも床にまで新聞並べ繁華街やMTR站の売店ともなると新聞買ふ客は自分でオクトパスで払ふやうな。それが今ではフリーペーパーとニュースメディアのデジタル化で紙の新聞の売り上げは最低調。コンビニの新聞棚もこんな感じ。

蘋果日報とSCMPすら紙の新聞売つてはゐるものゝ紙面はデジタルで全て無料で読める。東方日報だけが今でも部数多いのは東日の読者（クソジジイ）がいかにデジタル化されてゐないか、の証左。そして香港の物価高。インフレもあるが何より不動産賃貸料高騰がすべて小売価格に反映。

日本で1本150円？くらいのリポビタンD（力保健）は香港で250円（2本買つて1本210円）。右は日本では売つてゐない味の素のアミノギア。これも1本360円もする。

晩にとても明るい十六夜の月を愛でる。最近疲労困憊で夜十時過ぎには寝て過ごし易くなつたからか朝六時まで八時間も寝てゐる。

【告別海防道街市】臨時街市只剩三個 https://t.co/2RH8UeOMrQ

— 富柏村 (@fookpaktsuen) 2018年11月22日

尖沙咀の九龍公園径（Kowloon Park Drive）の高架道下にある海防道臨時街市今年末までに閉鎖の由。かつては市街の至る処にあつた臨時街市は路上の小販を暫定的に収容するエリアだつたが今では海防道含め香港に４つだけ。とくにこの海防道臨時街市は尖沙咀ゆゑハラールの羊肉や鶏肉を扱ふ南アジア系の店も多く、この街市の食堂街は徳發牛肉丸、合香園の奶茶など評判の食肆少なからず、冷房もなく夏は猛烈に暑いが、これが無くなるのは寂しいかぎり。