富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

新聞購読見直し

農暦十月十三日。昨晩から日産自動車ゴーン会長逮捕のニュース。

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 (日産自動車)当社代表取締役会長らによる重大な不正行為について https://t.co/s3sFcUbDWo

それにしても民草感情としては数億円でもへぇと思ふところ5年間の役員報酬100億円を50億円と過少記載で更に会社の資金不正流用で不動産等に個人投資とは。

いずれにせよ人間の金欲といふのも恐ろしい。富裕で感覚の麻痺か。松本人志監督の映画『大日本人』で松っちゃん演じる主人公が「理想として、年収700万円あれば」と語るシーンがアタシはとても好きなのだがアタシのやうな似非社会主義者としては例へば個人の年間所得の上限は3億円として、3億超へる場合は所得税9割くらゐにしてもいゝのではないか、と思ふ。

富裕はやはり人間を狂はせる。

東京地検特捜部も経済界の大物をかうも大捕物できるのなら政治の巨悪もぜひ。

向大野新治著『議会学』(吉田書店) https://t.co/kn11zy4qu8 via @amazonJP 議会は暴力を用いない権力闘争の場、と著者の弁。

巨額といへば陛下に責はないが平成での天皇即位パレードの際に4千万円で購入され数年後に皇太子成婚で使はれただけのロールスロイスが次の天皇即位で、このオープンカー使ふ場合に修理費用1千万円かゝるので次は国産車で、といふ話https://t.co/xkEBnzwM1i)。不測の事態に対応できぬさうだが馬車でもいいのでは? 宮中といへば皇后さまが公務離れたら読みたいと述べられたのがPelham Grenville Wodehouse(1881〜1975)のThe Inimitable Jeevesなどのジーヴスシリーズ。ちなみにPGは父親が香港政庁官吏で香港育ち。これについて山田孝男毎日新聞(風知草)で書いてゐるのが面白い。

全巻を邦訳した森村たまきに言わせればウッドハウス作品の魅力は「他人を傷つけず、見下さず、おとしめない笑い」にある。(略)従者でありながら、見識と機知で主人一党の尊敬を集め「いけません、ご主人様」を連発して抵抗しつつ信念を貫く。軍事上は米国の従者でありながら多国間調整の手際が問われる今の日本にとって重要な示唆を含むと政治記者(山田)は思う。(略)英王室、とりわけ故エリザベス王太后(エリザベス英女王の母)が熱烈なファンだったそうだ。駐英大使を務めた吉田茂元首相も原書で親しんでいた。吉田の長男、健一(作家、文芸評論家)が、こう書いている。

「……父の読書の趣味で認めるべきはウォードハウスの愛読者ということである。この作家は日本では殆ど知られていない。併しジーヴスという痛快な男の行状を中心とする彼の作品はいずれもユーモア文学の絶品であり、この作家を発見した父は話せる人間だと言える」(1949年12月18 日の朝日新聞)。吉田健一によれば、元首相は「ユーモアがないのは思想がないからだ」と言っていた。さもありなん。だが、小難しい詮索は控えよう。皇后陛下の休息のお邪魔になる。

 ……と日記といひながら毎日ブログ瓦版のやうに時事ネタに年寄りの愚痴を並べてゐるがデジタルビューワー版ながら朝日、毎日、日経とナベツネ(死亡説も流れたが)の読売以外読んでゐたが日経は文化面しか読まないし新聞読んで1日が終はつてしまふやうな生活を見直そうと定期購読は悩んだ末、一番時間をかけて読んでゐる(読むに値する記事も多い)毎日新聞のみとする決断に至る。朝日は幼い頃に読売愛読の祖父が亡くなつた後、母が朝日にして以来ずっと読んでゐるが(何年か前に東京新聞に少し浮気もしたが)。断腸の思ひでデジタル朝日の契約解除しようとしたら月980円で有料記事300本まで読めますといふパッケージあり。これは改めて加入することに。

▼(毎日新聞世論長沙)晋三内閣支持41%(前回より4ポイント上昇)で支持しないは38%ださうな。相変はらず晋三支持の理由は「他に良い人や政党がない」が54%とはあんまり。あんな晋三でも他よりマシか。晋三といへば安保法制でさんざん砂川事件判決持ち出してゐたが当時の入江裁判官のメモが発掘され「自衛権範囲、踏み込まず」毎日新聞 https://t.co/3k8D7G7VaEより。やはり合憲解釈など無理な話。