農暦九月晦日。立冬。朝、家人と中環へ。陸羽茶室。昨晩ご一緒したＴ女史からＷ氏来港中と聞き今朝の早茶に誘はれる。
Ｔ女史も輪島の彦十蒔絵の棗お持ちでアタシは「三竦み」と題した箱根付。お互い初めての見せびらかし。
W氏から興味深い話いろ／＼拝聴。何年ぶりの陸羽であつたが、上客ばかりでいつか個々の常連の一人になりたいと思ふ。アタシも年をとつた所為でそれなりに慇懃に扱はれる。出がけに陸羽を出てタクシーに乗り込む唯靈先生に邂逅。店を出てからタクシーに乗り込むまで歩行にかなり難儀の様子。狭い街路で後ろの車がかなり渋滞しクラクション鳴らす。あまりの老け込みに驚いたが信報覗くと今でも連載続けられてゐる。
今日信報-- 重見海黃花 https://t.co/5amI3sCm9R
— 富柏村 (@fookpaktsuen) 2018年11月8日
香港の食の巨人として食欲と筆致は冴へてゐることは何より。それにしても雨風暑寒に物怖じせず毎日、北角の自宅からタクシーで朝は陸羽まで早茶に通ふとは何とも敬服の到り。早茶とはいへ食べ過ぎで昼餉抜き。晩に銅羅湾。日本人倶楽部の三菜。Ｙ先輩と会食。いろ／＼示唆いたゞき感謝。今晩は新潟の酒造会社の振る舞ひ酒あり。麒麟山を数杯飲む。
今晩はこれに合はせ酒好きが早くから来てをり振る舞ひは３社の５銘柄で、それ／＼四合瓶２本ずつ程度であつといふ間にお終ひ。二更に入る頃には銅羅湾を出て自宅近所のジムで一浴して帰宅。
▼スバルの不正。アタシが幼稚園児のときに父が珍しく幼稚園に迎へに来たとき幼稚園の前に父は嬉しさうにスバル360を泊めてゐた。それからスバル1000、レオーネ……と高度経済成長に合はせ父は車を買ひ変へたがアタシが大学生の頃にバブルで突然、トヨタ・マークⅡの３ナンバー車になるまで父は頑固一徹にスバルを選んだ。よく「トヨタや日産の車ばかりだがスバルのような小さなメーカーでも、しっかりした車を造って、そのエンジンの良さは格別なのだ」と。レガシィでのサファリラリーでの定評あたりがピークだつたのか。香港でも頑ななスバルファンがゐるのも事実。アタシもそれがイメージに染みついてゐるが、それが今の為体。かりに老後、日本に住むやうになつたら自動車は乗りたくないが地方だとどうしても生活の足に、やはりスバルでジャスティかな、なんて思つてゐたのだが。
▼マレーシアで首相に復職のマハティール御大が桐花大綬章受章。
Japan honours Malaysian PM Mahathir Mohamad https://t.co/bdjKqMg4SV
聖上陛下とマハティール博士のこの感じが何とも良い（背後の晋三もかういふ時は絵になる）。陛下から８歳も年上のマハティールが首相で現役で国政に従事することに聖上もさぞや感慨深く労ふところ。
