富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

琉球処分

農暦九月廿七日。坊主のイヤープラグが上手く効果あつたのか確かによく寝た。曇。日曜だが野暮用あり官邸へ。夕方ジムで一浴して帰宅。自家製餃子飰す。

港珠澳大橋が先月24日に開通し二週目の周末。空港隣接の香港口岸では今日の出入境が9万人を記録。香港口岸に近い東涌を数万の大陸客が襲ひ正に「東涌陥落」と。

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連日のやうに訃報だが新鴻基地産2代目三兄弟の長男Walter Kowk氏逝去。享年六十八。裸一貫で戦後香港経済成長に合はせ繊維業から地産大手になつた郭一族で息子三人で家業発展するところ、この長男氏は身代金目当ての誘拐に遭ひ生死彷徨なか精神に異常来たし(といふことになつてゐる)一族のビジネスから遠ざけられ傷心のうちに、の死。創業者妻(三人の息子の母)が家族の内紛に強く介入してFTの訃報記事がいふやうにまさにソープオペラの如し。

▼大城立裕『あなた』(新潮社)毎日新聞佐藤優による書評。

基地建設を強行する国家権力に対して沖縄人が力で抵抗しようとしても押しつぶされてしまうだけだ。政治家や官僚だけでなく日本国民の大多数も沖縄の現状を見ようとしない。このような状況は1879年に琉球藩を廃し沖縄県を設置した琉球処分の時から続いている。(以下、大城の引用)琉球処分という言葉が昨今、日常語になっている。この現状をまるで139年前の強制接収と同じだと見ている。置県後は言葉や生活習慣に至るまで同化意識と劣等感との複雑な絡み合いを続けた。今この状況にしばらくは我慢し続けるしかない(略)。抵抗と我慢とは対立するようで実は一つのものであってよい……(以下略)。(佐藤優曰く)現下の沖縄において我慢することが諦めではなく闘いなのである。

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