富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

ブルックリンの1日

fookpaktsuen2017-11-03

農暦九月十五日。晴。朝のジョギング。宿を出てフルトン街を西に進みブルックリン市庁舎の前を抜けブルックリンハイツと呼ばれる閑静な古い住宅街の坂を下ると(ブルックリンがこんな高台だとは知らなかつた)イーストリバーの河口に出てマンハッタン一望。ブルックリン橋を見上げブルックリンの公的機関の建物が周りに並ぶCadman Plaza Parkを南下して宿に戻る。約50分ほどの観光ジョグ。さすがに朝のManhattanを眺める景色は心地よい。宿でシャワー浴びてから市庁舎に近いNew York Transit Museumへ。1946年まで実際に使われてゐた地下鉄站(Court St Station)をそのまゝ博物館にしてしまつた場所で入り口が地下鉄へ降りる階段ならコンコースが地下鉄やバスなど公共交通機関の博物館で地下のホームはそのまゝ歴代の地下鉄車両が並んでゐるのだから好事家には垂涎もの。ついつい長居。昼すぎに宿に戻り家人と一緒にG系統の地下鉄で同じブルックリンでも北のMetropolitan Aveで中学時代の親友T君と待ち合はせ。T君は高校卒業後にボントンのバークレー音楽院に留学して、そのまま紐育はブルックリン在住でジャズのベーシストをしてゐる。5年前に演奏旅行で香港に来て会つたのが最後。T君に無理して予約してもらひPeter Lugerのステーキハウスで午後遅い昼食。観光客ズレしてしまつてゐるのか、とも思つたがT君もやはりステーキといへば、で年に何度かは来るといふし紐育で熟成のビーフステーキならやはりこゝで地元客も多し。確かに美味い。あっさりしてゐると思ふほど。これなら胃ももたれまひ。グリーンポイントと呼ばれるブルックリンのやたらお洒落なエリアを歩く。Devocion USAといふ美味しいコーヒー専門店で一服。T君曰くグリニッッジビレッジもソーホー、イーストエンドもそして此処も元々は治安の悪いエリアで、その斜陽の地にまずはアーティストや若者が住み着き次第に面白いエリアになつてくると開発が始まり家賃が上がり最初に追ひ出されるのはアーティストだ、と。ちょうど日暮れでイーストリバーのフェリーに乗り川下りしてブルックリン橋を潜つた先でマンハッタンに渡りウォール街の波止場まで。夜景堪能。満月。地下鉄でブルックリンに戻り遉がに遅い昼食のステーキで腹も苦しく宿の近くでみつけた地元のとても食材の充実したスーパーで買つてきたフルーツなど頬張る。