富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-09-22

農暦八月初三。早朝の驟雨のあと空に虹。金曜早晩に三週続けてハッピーヴァレイで家人と待合せそぞろ歩き。トラム終点近くのThe Derbyといふパブがいつもビール飲むだけだが近くに住まふOさんからこゝのインド料理がイケると聞く。が食譜になくだうしたものか、と思つたらインド料理は月〜木に提供で忙しくなる週末は供せず、といつも優しいウェイトレスの話。西洋人なら女性でもペロリ、のハンバーガーを家人と2人でシェア。店内のモニタでは豪式ラグビーでアレデード対ジローンの試合に豪州人多数。猛獣の中の小鳥の気分。やはり戦争はやつてはいけない。負けるに決まつてゐる。北朝鮮もそれをわかつて政治カードとしてミサイルを飛ばしてみせる。それを晋三が上手に政治カードとして使ふばかばかしさ。
▼(朝日新聞)手続き軽視の解散「権力への制限陰る恐れ」藤原帰一こちら)。

私は憲法を改正してはならないとは考えない。しかし、立憲政治の基礎が政治権力の行使に対する制約にある以上、憲法の個別の条文の修正ではなく憲法の正統性を否定するような憲法改正の試みは、立憲政治の基礎を壊してしまう。臨時国会の冒頭における衆院解散はそれ自体が手続きの合法性を軽視する態度を示すものであるが、それが自民党の大勝に終わるなら、立法府による行政への制約を期待することはできなくなるだろう。
第2次安倍政権のもとで政治の安定と経済の安定が実現したことは大きな成果である。だが、そのプラグマティックな政治指導は、政治権力に対するさまざまな制限の結果でもあった。総選挙によってそのような制限が弱まるならば、制限されざる権力という立憲政治の対極に立つ状況が生まれることになるだろう。