富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

香港独立

fookpaktsuen2017-09-14

農暦七月廿四日。相変はらず暑いが風が秋めく。パスポート更新。いくつかのフライト予約のパスポート変更、SQのQFGなどパスポート情報ありのメンバーシップの更新、そして一番面倒なのが米国のESTAの申請し直しと思ふとうんざり。もう何年も血圧と血糖抑制、膽固醇低下の薬を服用してゐるが先週の尿路結石の直後の血圧低下から未だ上が100超へるくらゐで養和病院の外来C医師からも一時的に血圧抑制の薬の服用止めては?といはれたが、それに従つてゐても血圧が高くならず、それなら暫く服用しないで様子見てもいゝのではないかと思ひC医師の診断請ひ尋ねるとC医師もそれに依存ない、といふ。最終的にはかゝりつけの湾仔の公立病院で専門医の判断を仰ぐが次の診断は十二月中旬なので。早晩に香港大学美術館で今日から始まるインドネシアのIKATテキスタイルの展示会の初日祝賀あつたが家人体調悪くアタシも仕事が終はらず参加能はず。帰宅して雑炊。啤酒を家人と二人で半分ずつ飲んだが食後に少し休憩してから夜の町をジョギング。さすがに暑さが失せるだけ快適。遅くにジョギングする人少なからず。
▼雨傘運動以降のことになるが香港で政治を巡る言説の過激化あり「香港独立」といつた「高尚な」ものから教育大学で政府教育局副局長の子息自殺をざまあみろと言ふ低レベルなものまで言葉が弄ばれる。一国両制はさま/\なところで綻びが見られるなか少なくとも言論、思想信条の自由は香港が中共から独立したもので、この固守こそ重要。しかし中共批判する書籍出版販売の銅羅湾書店経営者が香港で拉致され中共に拘束されるなど中共の言論思想統制が香港に侵食するのが現状。多少なりとも抑制がきいてゐれば中共も我慢だらうが若者たちの幼気な「香港独立」言動が烈火するにしたがひ中共も神経質になり香港政府も行政長官が香港の原則は基本法に則り中国の不可分の一部であり言論の自由は守られるが「香港独立」といつた言論が世論を扇動し具体的な国家分裂行動につながるのならば「香港独立」は制限されることに言及し大学トップも(嶺南大学学長は学内の言論の自由について保護される発言をしてゐるが)おしなべて国家分裂といつた「過激な発言」は制限されざるを得ないと発表するほど。日本で琉球独立も、台湾で台湾独立も発言は自由。それはまだ夢想のやうだが、スペインのバスク地方やカナダのケベック、それどころか英国のスコットランド独立など現実問題として内政で真摯に考へられてゐる。それに比べて香港独立といふ、現実には世論を動かすやうな動きではなく、あくまで若者の幼稚さも見られる言論行為で、それは香港独立より<反中共>のアンチテーゼでしかないのだが、だからこそ中共が神経過敏になる。中共ぢたい民国時代に反体制思想として弾圧された革命思想だが革命政権だからこそ、その体制に逆らふあらゆる動きはすべて弾圧対象。香港のこんな一部の若者の騒ぎに中共も実に大人気ないが、こゝに触れることで香港がさらに中共化させられることになる。

聯合國人權事務高級專員侯賽因早前斥緬甸有系統攻擊羅興亞人,做法相當於「種族清洗」。緬甸軍方否認指控,昂山素姬更指錯誤資訊令衝突複雜化。安理會召開緊急會議,但中國聲言否決任何譴責緬甸的動議。(蘋果日報
ミャンマーの軍事政権の方がアウンサンスーチーによる統治よりも国際的にはまだ相手にし易かつたか。アタシはどうも最初から、このミャンマー民主化の女神が信じられない。