富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-03-08

農暦二月十一日。新暦で先考命日。早くも十三回忌。十三回忌ともなると身内で済ますものでウチでは一月末のアタシの帰省に合はせ墓参と法要は済ませたが母の話では今日に合はせ家には父を今でも慕つてくれる知人から届け物や墓地にも花が随分と届き華やかだつたといふ。晩に北角。寿司加藤に独酌。三陸の海鞘。父の好きだつた赤貝などつまみ赤身のヅケを3貫。湾仔に戻りバーM。ウヰスキー好きだつた父に托言けサントリーリザーヴ。晩十時すぎに帰宅。酒の飲み過ぎに注意とよくいはれるが、かうして綴るからやたら飲んでゐるやうだが今晩も熱燗一合に、ウヰスキーをショットで二杯。量は飲まない。

⇧愛煙家の自民党・竹下氏、禁煙法案に「国会に出てきて法律ができれば従わざるを得ないと覚悟しているが、できれば出てきてほしくないのが私個人の本音」(毎日新聞)自分に関わることは厭ひ、関係なければ何でも無節操に賛成する自民党議員の発想の典型。⇧「なんでこんなに私は注目を集めてしまっているのだろうと、すごく戸惑っている」とアッキー(朝日新聞)。一目置いてゐたが「さすが晋三の妻」だけのことはある。

三月八日(月)昨晩遅く読んだ山崎俊夫の物語より。山崎氏が銀座に遊び街頭の花売り娘と懇意となり酒を飲み青山へ帰るといふその娘を彼女が祖父と暮らすといふ、青山墓地近くまで送った話。墓地の近くで少女にそつなく別れられたのだが、数日後の新聞に青山墓地で花泥棒捕まるといふ記事あり。早朝老人が墓地から墓石に捧げられていた花をいくつも抱えて墓地から出てゆくのを掃除人が見つけ、あとをつけると都電の墓地下の近くの掘立小屋、みすぼらしいその小屋の三畳ばかりの板敷間は花室(むろ)の如く花で一杯、それを夜になると孫娘が銀座で売ってあるいた、といふ記事。銀座の花売りの花が実は青山墓地の供花であった、と。その事実を知ってただ涙がとまらずの山崎氏。本日、晴。晩に九龍への往来で読んだ蒋彦永(昨年のSARSの際に中国での感染隠蔽をNewsweek誌に公開し中国政府がこれを機に感染状況公開始める契機作りその評価上げた解放軍病院前外科部長)が天安門事件について全人代開催直前に政府要人に宛てた「天安門事件を六四学生愛国運動として正式に評価せよ」といふ書簡が信報に掲載されそれを読み日刊ベリタにか記事書く急を要すと痛感。深夜に早速送稿。
▼今月十日日発売で『噂の真相』休刊。それにしてもこの雑誌が無くなることがどれほどの損失か、記念に見出しを挙げれば
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噂の真相』からの最後のメッセージ松下政経塾出身議員に気をつけろ!
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共演や合コンで知り合い乱脈に走る若手芸能人たちの相姦図“最新事情”
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インターネット上でブーム化する「ネットオークション」の舞台裏事情
 イラクへの自衛隊派兵も何のその、ミーイズムの極致たるネットオークションの個人的空間……。
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と垂涎の特集記事並び筒井康隆「狂犬楼の逆襲」と荒木経惟写真日記包茎亭日乗」はどうでもいいが
高橋春男 絶対安全Dランキング
田中康夫 東京ぺログリ日記
佐高 信 筆刀両断 司馬遼太郎
中森明夫 月刊ナカモリ効果
大槻義彦 反オカルト講座
小田嶋隆 マル無 資本主義商品論
井家上隆幸 ジャーナル読書日記
永江朗 メディア異人列伝・辺見庸
とこの壮観な連載陣。これがもう毎月読めぬと思うと二十年来の読者としては寂しい限り。