富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

九龍住宅建築探訪

fookpaktsuen2016-01-09

農暦十一月晦日。晴。昨年秋に天后〜西湾河の集合住宅建物散歩をした都市開発S氏と第二弾で九龍の建物散策散歩。旺角で待ち合わせKadoorie Hillへ。ここはKadoorie家の本拠地で旺角から目と鼻の先ながら小高い丘の上の高級住宅街。バウハウスの影響受けたモダニズムの洗練された住宅が1950年代から建てられ美しい。S氏との散策で、まるでサンパウロの高級住宅地のやうなポルトガルのやうな様式も散見されることに気づく。Braga Circuitといふ一角、Bragaはポルトガルの地名でもあり。香港=英国植民地だが戦前は九龍では尖沙咀〜旺角はかなりポルトガル系による都市開発ありKadoorie家はバクダッドにルーツのあるボンベイ経由のユダヤ人で、S氏はボンベイポルトガル植民地であつたことも関係あるのか、と貴重な推測。この丘を北に下ると土曜昼で花墟市場はかなりの人出。Prince Edwardの永合隆飯店で焼肉叉焼飯の昼食。楓樹街(Maple St)を中心として線対称に幾何学的な区画の集合住宅を見て歩く。St. Francisco Xavier中学はブルース=リーやホイ三兄弟のサミエルら著名人排出のエリート校。英国の九龍割譲のボーダー、Boundary Stからタクシーで馬頭角へ。こちらは下町の集合住宅から牛棚、楓樹街の開発に似た合一道、Kau Pui Ling Rdの集合住宅群を散策。一連の繁華街の集合住宅で正面に面した窓に向け、横の窓が台形の意匠であることに気づく。なんでこんな様式が?と不思議だつたが建築U氏によれば、香港の唐楼の街路に面した上階部分は下面にいわゆるハンチ(傾斜)のついた「片持ち梁」と薄っぺらい「床版」で出来た「テラス構造」で、床から梁下まではレンガやブロックを積んで壁とするが目一杯「開口部」を取ろうとすると台形のやうな変則的なサッシを嵌める事になり、この街独特なファサードを構成することになる、と教示あり、成る程。晩にパスタ。759阿信屋で調達の500円ワイン、TrickyのCab Sauv Syrah 2013年飲む。
▼Kadoorie Hillのバウハウスから初期モダニズムにあたる住宅建

▼Prince Edwaord地区の1960年頃からの集合住宅とMaple Stのモダニズムな住宅建

▼馬頭角地区の雑居ビル的集合住宅

▼合一道、Kau Pui Ling Rdの集合住宅群

▼片持ち梁の構造によりできた台形窓