富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

皇紀は伝統的か

fookpaktsuen2016-01-08

農暦十一月廿九日。日経平均株価が4日の大発会より5日連続下落は戦後初。早晩に中環。FCCのバーで早酒。楼上の中華。来港中の新聞記者M氏、東京大学より渦中の港大に1年ぶりに戻つたN先生、家人で食事。話題はやはり銅鑼湾書店。十二月三十日、あの書店の経営者失踪の日に私が銅鑼湾書店に昼前に寄り書籍爆買ひで店にない書籍は倉庫に云々と店員と話してゐた大陸漢に遭遇したが、それもM氏から『周恩来的秘密情感世界』なる本を教へられたから。周恩来が男色なのではないか、といふ、これも一種の中共の暴露本だが、話題はドナルド=キーンから浄瑠璃三味線、越後鶴亀、上原酒造、上原木呂にまで及び、なぜZELともあらう人の養子がLPなのか、と。革命孤児を養子にするにせよLPではZELの美学とは相容れぬ気もするが「敢へてLP」のところが「LPさゑ養子に出来る」といふ究極の選択がZELが自分の咎に対する自分から与へた試練なのか?とまで話が至る。
衆院予算委で自民党新藤義孝君、正月明けの国会だからで「平成28年が明けました、伝統的な数え方でいえば皇紀2676年」と発言。皇紀=伝統的が誤解。皇紀天保暦太陽太陰暦)から明治5年に太陽暦(ゴレゴリオ暦)導入され西暦用ゐられるやうになつた際に「西暦に対して日本独自の紀元」といふことで神武天皇即位を紀元とすると明治政府によつて定められた比較的新しい概念で伝統的ではない。このやうな伝統でないものを伝統だと勘違ひする革新派は困つたもの。
▼連日の引用になるが作家の中村文則氏の対談での発言(東京新聞)より。

国はおかしな方向に行くかもしれないけど、その中で何とか正気を保ち、真っ当に生きようとする努力が希望につながる。「国家万歳」という気持ちよさ、人を戦争に向かわせる全体主義の気持ちよさに気づき「危険だ」と思える。そういう精神を持っておくこと。今の時代に希望はそれしかない、個人の中にしかないと思います。

▼陛下が自動車免許更新、高齢者受けられた由。陛下の自動車運転は宮城内に限り休日に庭球や散歩の際、皇后さま助手席に乗せてのみ。所有の自動車は1991年製の!ホンダのインテグラだとは。