富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

夫婦別姓は共産主義のドグマ、と晋三

fookpaktsuen2015-12-16

農暦十一月初六。曇。肌着に長袖のHeattechでは暑い、が綿地の半袖シャツでは寒い、でUniqloで半袖のHeattechのシャツ購入。ユニクロは冬のバーゲンと折からの気温低下で防寒着求める客でレヂは長蛇の列。晩に陋宅では定番の大根おろしと韮の鍋で豚肉のしゃぶ/\。上弦の月を愛でる。
▼Hopewell Groupによる「再開発」で破壊された利東街にハリボテの如き遊歩道街完成。あまりの陳腐さに言葉もなし。こゝに銀座ウエストも出店の由、だがこゝは香港である、銀座や南青山のウエストのウエストのやうな静けさは当然期待できず、茶餐庁のごとき喧騒で何がウエストか、呆れるばかり。
▼日本で「タトゥー」の流行。ニュージーランドの原住民の入れ墨を理由に入浴断つた施設あり古来からの民族風習蔑視と問題になつたこともあり「入れ墨お断り」の浴場施設に対して入れ墨をシールで隠す検討ありなんだとか。「タトゥー」と「入れ墨」と「刺青」で微妙に違ふ意味合ひ。古来からの風習としての紋身があつたが入れ墨は刑罰的に用ゐられ入れ墨の入つたものは社会的にアウトロー化するがむしろ彼らの美学として刺青が美学に昇華し若い者の間では気軽にタトゥーとして普及する。いずれにせよ、そのタトゥーをシールで隠すことで「入れ墨お断り」のルール残したまゝで対応しようといふ、このワケのわからない発想。こんなことで悩むのは日本だけ。日本だけといへば携帯電話料金の値下げを政府(総務省)の有識者会議で検討……なんてしてゐるのも世界中で日本だけ。普通は中共でもミャンマーでも携帯電話が普及し取り扱ひ業者が多くなれば競争で料金が安くなるのが当然。それにワケのわかならない規制を政府がかけてゐるから業者はそれに幸はひと高い料金が維持できる。こんな「世界中で日本だけ」の極みが夫婦同姓規定。これについて今日、最高裁が夫婦同姓は社会に定着してゐること理由に合憲判断(まぁ違憲と判断できるとは期待してゐなかつたが)。夫婦同姓云々だけではなく〈家〉に全てを集約し「苗字」なるもので〈家〉を縛り戸籍制度に組み込むことで国家を形成させるといふシステムがいつの間にか社会に浸透したことの不可解。それには夫婦同姓、4月始業や運動会、健康診断など日本人が何の疑問もなく当たり前に思つてゐることの大半がこれに当たる。かうした政策への盲目的順応性が本当に怖い。核家族化、未婚、少子化などで〈家〉も崩壊し国民管理は総背番号制やSuicaなど交通カード、監視カメラで十分にできるのだから今更、姓の統括など現実的に効力はないと思ふのだが、これが社会に定着、さらに合理性まで有りといふのだから始末が悪い。何事も日本の常識=世界の非常識のまゝ。

夫婦別姓は家族の解体を意味します。家族の解体が最終目標であって、家族から解放されなければ人間として自由になれないという、左翼的かつ共産主義のドグマ(教義)。これは日教組が教育現場で実行していることです」安倍晋三(ワック「WiLL」2010年7月号)

▼「ウイグルの過激派対策は世界規模の「テロとの戦い」の重要な一環だ」と中国の王毅外相。ウイグル中共ウイグルにおける漢族覇権に対する抵抗であり反中共の勢ひが国境を超えイスラム過激派と結びつく部分はあるにせよ中共がそれを「世界的なテロとの戦ひ」といふなら詭弁そのもの。