富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

旧日本人学校再訪

fookpaktsuen2015-11-23

農暦十月十二日。朝、新聞の選挙速報見ると陋宅区では、あれだけ入念な準備と圧倒的なマンパワーで選挙活動してきた若手の金融俊才風な新民党候補が100票差で公民党候補に敗れてゐた。選挙活動では出遅れPRも不足してゐた地味な公民党候補だが陋宅区では未だに新民党=レジーナ葉劉淑儀アレルギーといふ都市リベラルな風潮がまだあるらしい。午後遅くケネディロードへ。旧日本人学校の建物は直近は近隣の中学が政府より貸与されてゐたが、その学校ぢたいの移転で1919年建立の旧日本人学校の建物は再び空き家に。約10年ぶりの再訪。今回は香港歴史博物館の関係者と校庭にあつた「香港神社」の確認。西洋建築の校舎に1940年に皇紀二千六百年で設けられた神社。学校は1941年に時局緊迫で廃校となるが日本軍の香港佔領後に軍管轄下で再開で敗戦を迎へる。今日は朝、陋宅に財布を忘れ気がつかぬまゝオクトパスだけで生活してゐた私。
▼区議会選挙結果。民建聯など憲制派=親政府派本土派が相変はらず強いが泛民主派では「香港は中国ではない」の本土派たる新民主同盟が初の参戦で16名立候補で15名当選し公民党を抜き民主党(42議席)に次ぐ議席数獲得し昨年の雨傘運動を母体とする「傘兵」の若い候補らも9議席獲得。投票率は47%で前回選挙より5ポイント上昇で、これまでの区議会選で最も高い投票率、つまり若い有権者が新民主同盟や傘兵に票を投じた結果か。
東日本大震災の罹災民に対する復興支援予算の打ち切り。「心は他人の胸の中にある。その心の「復興を成し遂げる」と言い切る無神経さが不愉快だ。しかも首相当人も問われている事故責任については頰被りして、である。「一億総活躍」というスローガンもそうだが、その人間観には血が通っていない。それでも一定の支持率がある。社会の荒みの反映なのか」と東京新聞「こち特」デスクメモで田原牧記者。

「激増する少年犯罪」のウソ。今月13日に公表された犯罪白書では殺人での少年の検挙数は昨年57人。殺人を含む凶悪犯は821人で、ピークだった1960年の10分の1になった。また少年の刑法犯総数も79,499人で10年前の半分以下となり戦後最低を更新した。(略)現代に比べると猟奇的で残虐な手口や不可解な理由での短絡的な犯行も、かつてはむしろ多かった。異なっているのはメディアの対応。地方で起きた事件は全国紙には載らないケースも多く、いちいち少年犯罪を騒ぎ立てるようなことはなかった。事件はこうして不安をもたらす。テロも同じか。