富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

C’est ne pas la guerre

fookpaktsuen2015-11-17

農暦十月初六。紀伊国屋書店の方にオリジナルの手拭ひいたゞく。田辺茂一『わが街、新宿』的に愛着ある書店ゆゑ粗品は嬉しい。東南アジアと台北で積極的に海外展開してゐるなか香港だけ紀伊国屋がない残念。晩に市街地外れでタクシー拾へずUber呼んだら、すぐに返事ありアタシの立つてゐた街路まさにそこなのだがUberらしき自動車なくナンバーで見たらアタシの横に路駐してゐたVWのGolfがそれ。この小型車でUberかよ、と驚く。自宅で遅めの夕食の最中に今晩は蹴球W杯アジア予選C組で神州中共vs自由香港の2度目の試合中だと気づく。アタシが珍しくテレビ観戦。後半も0対0で、前回ドローだつたので2試合連続か。後半はアヱーで孤立無援の中共が奮闘するがドローは高度な政治的判断か。それにしても77分過ぎの、これはゴールインしてゐたでせう。香港はC組で全勝中のカタールと1試合残し4勝2分1敗、中共は前回は0-3で完勝のモルディブカタールとの2試合残し3勝2分1敗(香港、中共ともいずれも1敗はカタール戦)。続きは来年3月。
▼国が沖縄県知事を提訴。辺野古の埋め立て承認取り消しで知事に代わり取り消し撤回する「代執行」が目的。九月に翁長知事が瑞西の壽府で国際連合人権理事会にて発表した僅か2分のメッセージ。

議長、ありがとうございます。日本の沖縄県の知事、翁長雄志です。
私は、沖縄の自己決定権が蔑ろ(neglect)にされている辺野古の現状を、世界の方々にお伝えするために参りました。
沖縄県内の米軍基地は、第2次大戦後、米軍に強制的に接収され、建設されたものです。私たちが自ら進んで提供した土地は全くありません。
沖縄の面積は日本の国土のわずか0・6%ですが、在日米軍専用施設の73・8%が沖縄に集中しています。戦後70年間、沖縄の米軍基地は、事件、事故、環境問題の温床となってきました。私たちの自己決定権や人権が顧みられることはありませんでした。
自国民の自由、平等、人権、民主主義も保証できない国が、どうして世界の国々とこうした価値観を共有できると言えるのでしょうか。
日本政府は、昨年、沖縄で行われた全ての選挙で示された民意を無視して、今まさに辺野古の美しい海を埋め立て、新基地建設を進めようとしています。
私は、考えられうる限りのあらゆる合法的な手段を使って、辺野古新基地建設を阻止する決意です。
今日はこのようにお話しする場を与えて頂き、まことにありがとうございました。

全てがこれに尽きる。
▼FBでプロフィール画像にやたらとトリコロールが目立つ。これについて陶傑氏が(昨日の蘋果日報連載:こちら

什麼「為法國祈禱」,我拒絕加入一個Like,因為我Dislike。哀傷與否,你有自己的感受和方式,你不必跟着這股潮流表態,如果你讀過卡謬的「異鄉人」。如果沒有看過,那麼讀一下,看看男主角被控在沙灘上槍殺了阿拉伯人之後被指為「冷血」、在法庭上的辯詞。法國人在卡謬活着的時候,我相信,比較有智慧

今日の連載(こちら)でもフランス大統領が国民に対して“C’est la guerre”と宣つたことに対して「戦争」の概念が理解できてゐるのか?と。御意。戦争とは「武力を用いて争うこと、とくに国家が事故の意思を貫徹するため他の国家との間で行う武力闘争」(大辞林)。「イスラム国」がいくら国家を名乗つても、あくまで一つの強い信念に基づく軍事組織であり、それの悪事に対する攻撃は“C’est ne pas la guerre”であり加藤周一的に言へば桃太郎のやうな「征伐」だろ。
東京新聞の「東京の空」で羽田と成田の今後といふ特集。記事の冒頭で「戦後しばらくの間、羽田に国際線、国内線双方の路線があった」といふ一文に「えっ?」と思ふのはアタシだけぢゃあるまひ。成田開港は最近のことで羽田オンリーの時代は戦後何十年か長かつたはずで、それがなぜ「戦後しばらくの間」なのか、と。成田開港で羽田からは国府への中華航空除き国際線が消えてからチャーター便はあつたが2010年の羽田への国際線定期便就航は32年ぶりださう。羽田で1951年に戦後の民間フライトが再開し翌52年には国際線も再開(英国海外航空による南回り倫敦便)から1978年の成田開港までは27年あり、それから已に37年経過してゐるし記者も若いとはいへ、1978年までを「戦後しばらくの間」といはれてしまふと言葉もない。
▼書評で「読んだつもり」の読書。浜矩子『さらばアホノミクス』は、わかりやすい。「もはや経済政策にあらず!首相の言う「強い国」の危険な正体!今、決別の時」って、最初からアベノミクスなんてイカサマを信じた方が悪いのだが浜先生の言ふ「時代錯誤の誇大妄想」でアベノミクスの「アホ」たるゆゑん……は読んでみたい。もう一冊「読んだつもり」は橋本治『性のタブーのない日本』で「タブーはないが「モラル」はある!」は昭和のさういふ陋巷に育つたアタシには実感。

さらばアホノミクス 危機の真相

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