富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

深圳に遊ぶ

fookpaktsuen2015-10-23

農暦九月十一日。晴。未明に目覚め日記書き邱永漢の短編『毛澤西』読む。戦後間もなく内戦期の香港は九龍が物語の舞台。Intercontinentalの周末宿泊券あり1泊すれば1泊無料といひつゝ1泊料金は定価なので価格的に余りお得でないが上客のAmbassador待遇で部屋格上げ保証、レイトチェックアウト等特典あり昨年はこれで仏山訪れたが今年は近いところで深圳。家人と落馬洲経由で深圳地下鉄で華僑城。Intercontinental Shenzhenに下榻。正午だが部屋に通される。広いプールエリアの向かふに中国民族文化村広がる。20年以上前は赤土の開拓地が今では建物も増えたが緑化見事に成功して田園都市ならぬ森林都市で古代の出雲大社はブナの鬱蒼とした森の中にその大社が宙に浮くやうであつたと聞くが樹木伐採せねばこゝまで鬱蒼とするのは亜熱帯の凄さ。華僑城の飲食店街にある東北餃子館で昼食。ホテルの屋外プールは広いばかりか人工の見事な砂浜あり見事。室内プールも立派。ジムのトレッドミルで走る。走りながらCNNでヒラリー=クリントンに対する米議会公聴会でダイジェスト見る。11時間に及んだといふディベートだが共和党筋の嫌味な質問にヒラリー女史かなり苦悩浮かべる時もあるが徐々に優勢になり後半は余裕で笑みから自信ある表情と論調に。見倣ひたいもの(あんな場に招かれたくないが)。サウナ設備もよく出来てゐるが近所の高齢者の集会所の如し。クラブフロアのラウンジでハッピーアワー、のつもりがビール、烈酒と飲み進み軽食頬張る内に腹も苦しくなる。晩七時半でラウンジの酒も振る舞ひも終はり部屋に戻ると睡魔に襲はれ臥床でバタンキュー。
自民党が党憲法改正推進本部長船田君更迭で公認に森某。来夏の参院選自民党改憲争点にせぬ方針で党の改憲推進部署には「憲法の専門家でない」森某敢えて起用(朝日)だそうだが、この人は元法相とは、さすが自民党憲法、法律観念。これを船田某から森某に替へたところで安保法制で精一杯、景気が最重要課題で安倍政権の最も重要な目標たる改憲が見えなくなつてしまつてゐるのも事実。「安倍政権で改憲に失敗したら10年間は不可能、当面は経済、憲法改正は一旦リセットし参院選まで逃げるといふか、慎重に穏やかにやる」と晋三に近い自民党幹部宣ふが(朝日)その当面の再縦横課題の経済=アベノミクスも張子の虎なのはもはや明らか、前回までの選挙で安保法制やTPP隠して経済再生だけで国民騙してみせたが来夏の参院選では経済不調明らかでダメだろ。
中共で当局監視下にあつた16歳の少年が3千キロの逃避行、ミャンマーで拘束。父親が人権派の法律家で父と海外に出るところを北京空港で拘束され旅券取り上げられ当局の指示で内蒙古の祖母宅に預けられたが民主派の地下協力者ネットワークでホルホトから昆明に飛び車でミャンマー国境へ、そこからバイクに同乗でミャンマー密入国。今はまた祖母宅で事実上の軟禁の由。