富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Imogen Cooper

fookpaktsuen2015-06-18

農暦五月初三。晩八時に中環。市大会堂に滑り込みでImogen Cooper女史のピアノリサイタル。ショパンのBarcarole(舟歌嬰ヘ長調・作品60とシューマンのユモレスク変ロ長調・作品20、で中入り。後半はシューベルトで12の独逸舞曲D790とソナタ20番イ長調の長曲。アンコールはシューベルトの楽興の時3番。市大会堂周辺の(人民解放軍基地も間違ひなく)地下冷房装置故障でホールも冷房緩くパンフレットで扇ぐ客少なからず。冷え性のアタシにはちょうど良い冷気なのだが。
▼政治といふのは実に面白い。最高の喜劇。香港の立法会で行政長官選挙制度改革は賛成派が議会で可決に必要な2/3に満たず反政府泛民主派諸君の反対で否決は明らか。最後の最後で「腐っても普選」で反対派からの寝返りももはや期待できず(個人的には「腐っても普選」で投票時には白票でも投じれば、と思つてゐたが(袋住先)奇しくも此の発想は陳弘毅教授と同じ)。といふわけで賛成派は「一票でも多く賛成票をば」くらゐしか出来ることなかつたのか今日の昼すぎ昨日からの弁論も大方済み採決となつた際に新界老人・劉皇發議員不在で賛成派は15分の採決延長求めたが既に「5分以内に採決」の規定で時計動いてをり採決時間切れ20秒前に彼らぞろ/\と退場。これで出席議員の半数(35名)超えてゐれば採決の規定数に達せぬが突然の動きに自由党ら賛成派だが何が起きたのか不明のまゝ着座のうちに5分経過。31名の議員退場してゐたが反対派の何少蘭議員が議長(曾諐成・民建聯)に採決促し議長は規定数超へ確認の上、採決実行。結果、賛成8に対して反対28で否決。否決は想定内だが、せめて全70議席のうち40数名の良識的議員が政府案に賛成したものの「28名の反対勢力が香港の憲政発展阻害したため惜しくも賛成が2/3に達せず否決」となれば反対はの立場も多少悪くなり今後の政局的には政府、御用政党に利するもの。それが賛成派の突然の退場で反対が2/3超の「圧倒的多数で否決」となつてしまつた椿事。男上げたのは本来、体制派で賛成の曾?成が議長職として会則に徹した採決の決断。憲法の2/3規定先ずは改めと宣ふ何処かの国のバカ首相違ひ賢明。それにしても退場といふのは通常は反対派であつて(笑)まるで民建聯ら体制派がこの政府(中共)案に賛成票投じず異議申し立てでもした如し。

在今日的會議上,大部分建制派議員未能投票,是由於政改方案的表決鐘聲響起之際, 劉皇發議員因身體抱恙,未能及時趕回立法會會議廳,由於劉皇發議員殷切期望可以投支持 票,而我們亦希望 41 名建制派議員能團結一致全部投票支持,因此向立法會主席提出休會 15 分鐘。惟因議事規則的規定,主席無法應允我們的要求,我們便決定集體步出會議廳,期 望透過點算法定人數,爭取時間,讓劉皇發議員能及時趕回投票。然而,由於我們未能準確 掌握時機,令 33 名建制派議員錯失了投支持票的機會。對於在表決過程中出現的失誤,我們 深感遺憾,並向一直支持政改方案的廣大市民深表歉意。(33名議員連名)

結局のところ親中御用政党に何ら正確な政治的判断もなく所詮「人集め」の体質暴露。過去20ヶ月この政改に労力費やした香港政府首脳に焦燥感漂ひ行政長官梁“党員”振英は「多数支持あり」と反対派牽制。北京中央は香港御用政党議員のピント外れに「またしてもっ!」と呆れつゝ「少数の」反対派が香港の憲政発展妨害と非難するが70議席のうち議員28名の反対を「少数」と言へるところが、さすが一党独裁政権の傲慢さ。中国でも民主化や新疆、チベット自治など提唱する者はつねに「社会の安定を妨害する一部の少数派勢力」。これで2017年交代の行政長官選挙はまたしても(改革案でも同様だが)茶番選挙で次の選挙体制改革は香港返還から四半世紀後の!2023年。