富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

香港の創価学会に入る

fookpaktsuen2015-05-05

農暦三月十七日。早晩にZ嬢と待ち合わせ太子(Prince Edward)から運動場を抜け九廣鐡路のガード潜りSGIHKつまり香港国際創価学会に入る、って入信ぢゃなくて此処で昨日からだか開催の法華経に関する展示の参観。日蓮立正安国論(国宝)等のレプリカあり上人様の筆致眺める。かなりの参観者あり。この施設はいつもKCRの車窓から眺めてゐるが入った、って入信じゃなくて(しつこい!)のは初めてなので施設内見学すると集会室には香港内の秀坪とか各地域から団体での来訪者が会合に集まり念仏唱題室?(っていふのかしら)では熱心にお経唱える信者さんら、何事でも一心に信じるものある人たちってのは本当に表情がいき/\。アタシはさういふのがダメ。創価学会には日本で何だかかなり偏見あるが幼い頃から近所には熱心な信者をり聖教新聞の販売所あり日本共産党の党員もゐて、の環境で自然に育つたのでアタシは個人的にはアレルギーがない。戸田城聖先生が敗戦後、焼け野原からの復興にかけた祈りはかなり価値あるものだし、池田大作先生が創価学会をだうしてこれほど大きな組織に育て上げることが出来たのか、この人がなぜ君臨できたのか、は本当に興味あるところ。最後までスキャンダルによる失脚のなかつた(であらう)ジャニー喜多川先生とともに戦後史で最も興味ある御仁かしら。それにしても平和信奉する公明党が何故に自民党に靡き集団的自衛権まで協調するのか……これだけはだうにかしてほしい。創価学会員のなかからも公明党の今の路線への反発を耳にする。さうする、せざるを得ぬ事情も憶測でわからないでもないのだが。夜の帳の雀鳥花園(Bird Street)から花墟抜け漫ろ歩きで花園街の山東餃子館。コンビニで缶ビール贖ひ持ち込みで餃子頬張る。Z嬢と別れ上海街から嫖客よろしく油麻地の裏町、路地彷徨ひ歩きシネマティク。今晩もXavier Dolan監督で“Mommy”見る(こちら)。彼の最新作。アタシには4本目だがグザヴィエさんが出演してをらず、ゲイ扱つた映画ぢゃない点では初めての作品。舞台はカナダ、2015年の連邦選挙で新政権が成立、内閣がS-14と呼ばれる「発達障害児の親が経済的困窮や身体的、精神的な危機に陥った場合、法的手続きを経ずに養育を放棄し施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律」が施行された……といふ(前提として多少、無理があるかもしれない)架空のカナダ。シングルマザーのダイ(Anne Dorval)と極度のADHD患ふ息子、Steve(Antoine Olivier Pilon)と二人だけでは壊れるまゝ。こんなに汚いフランス語初めて耳にする、それがケベック訛りでゴツゴツしてゐるから。そこに向かひに引っ越してきたKyla(Suzanne Clément)、元高校教師で精神疾患言語障害になつてゐる、が母子に関はることで面白い話となる。三人の芝居が上手い。この監督の“J’ai tué ma mère”がタイトルからして母殺しで5年後のこの作品は母への愛で救済のやう、だがダイの愛が息子を追い込む圧力もあり、精神病院への収容は母の息子殺し、スティーブは母を否定しないかぎりアイデンティティは回復できないのか、深い問題提示あり。140分の映画で終はると半夜三更。小雨。