富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

QE II Cup初めて観戦逸す

fookpaktsuen2015-04-26

農暦三月初八。晴。競馬日和でQE II Cupは沙田競馬場で開催。毎年楽しみな国際重賞で昨晩もこれを観戦の皆さんとの夕食だつたのだが今日はミッションあり競馬観戦でもできないどころか出走表も満足に見られず。一番人気は香港で昨年末の香港カップが緒戦3着のCriterionは今日も3着。優勝は6番人気のBlazing Speed(N Callan騎手、A S Cruz厩舎)で日本馬のステファノス(福永騎手、藤原厩舎)が2着でDesigns on Rome4着。たられば、だがDesigns on RomeとCriterionそれにステファノス応援馬券は選べても2〜4着である。いずれにせよレース結果見たのも晩になつてから。客人あり晩に炮台山Newton Hotelの香港老飯店に飰す。
▼読んでゐないのだが森田登代子著『遊楽としての近世天皇即位式ミネルヴァ書房刊が興味深い。日経だつたかな?の書評からの受け売りだが天皇即位式といへば古来から民草には縁遠き厳粛な儀式……と信じてゐるが(なにせ宮中三殿の中でのことは伺ひ知ることもできない)江戸時代の図絵など見ると京の御所の南庭に庶民押し寄せ見物が許され、それも楽しく可笑しく赤ん坊に授乳する母親、喧嘩騒ぎの子供の姿があるといふ。更に即位式翌日からは即位に関はる調度品、威儀品展示され京の民衆が気軽にそれを眺めることができたといふ。私らの知る天皇制の「伝統」のイメージがいかに近代につくられたものなのかしら。

遊楽としての近世天皇即位式

遊楽としての近世天皇即位式