富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

fookpaktsuen2015-04-13

農暦二月廿五日。カリフォルニアにゐるやうな快適な朝。なんだかバカになりさう。気温上がり二酸化炭素濃度上昇だかで昼は大気汚染。日本では桜の季節。幼い頃から花見が苦手。水戸の偕楽園での観梅で、周末には大層な物見遊山な人出、ふだんは心落ち着く偕楽園の庭園でのご乱痴気ぶり、それと対照的な傷痍軍人、小学生の友だちが(そんな家業もあるとは知らなかつたが)沿道の屋台で菓子だか焼いて売つてゐたこと……さまざまな、いずれも衝撃がトラウマなのか。昭和の終はり、一度だけ当時の会社の同僚と東京の洗足池の畔で夜桜見物で大酒飲んだことある一度きり。新聞の書評からの又書きだが白幡洋三郎の『花見と桜』八坂書房は花見の三要素として群桜、飲食、群衆を挙げ、この楽しみは世界で日本だけ、花見の飲食は共食による一味同心促し、それが団結といふ貴賎問はぬ群衆に繋がり、それを巧みに演出するのが群桜、と。桜には何の落ち度も責任もないのだが。晩に豚肉を大根おろしと韮の鍋でしゃぶしゃぶ。
▼まるで絵本「ちいさいおうち」のやう。廣西省南寧市で再開発の立ち退き拒んだら道路のなかに。ネットで「中国では立ち退きに応じないとこうなる」見てゐると、こんなものぢゃない、怖い(こちら)。東京だとせいぜい日本橋で中央通りと永代通りの角、白木屋の向かひ、東洋ビルや大同生命、榛原のあつた一角を三井による買ひ占めの「日本橋二丁目再開発区画」で裏通り、老舗の「玉ゐ」の向かひで立ち退きに応じない建物、これが好き。