富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

MJQ

fookpaktsuen2015-04-10

農暦二月廿二日。曇。J-WAVEでジョン=カビラさんの朝の番組に数分の電話出演で香港競馬についてコメント。何だか今日も忙しい。晩に浅蜊のパスタ。Saint Clairのシャルドネ 2013年。今晩はMJQのThe Last ConcertをLPで聴く。香港で市大会堂でMJQのコンサート聴いたのは90年代半ばか。ミルト=ジャクソンが1999年逝去。ベースのパーシー=ヒース亡くなり早10年。
▼両陛下の帛琉慰霊行幸ペリリュー島での祈りは慈しみ深いものではあるが塞班島バンザイクリフのほうが視覚的に印象深いのは多くの日本人が命落とした崖といふこともあるが海が一望できること。それに比べペリリュー島の「西太平洋戦没者の碑」はコンクリート製の防波壁で囲まれ、これがいけない。日本政府による修復で建造された台風に備えた壁だが景観損ねる(毎日新聞の記事こちら)。殊に両陛下がアンガウル島に向かつての一礼は背後から見ると何だか壁に頭下げてゐるやうに見える。ところで両陛下のこの慰霊で黒服姿の慎ましやかな女性一人控えてをり外交官か誰かかと思へば厚生労働事務次官村木厚子女史。
▼「原発を誤ったら何千の命が死ぬ*1」と臨済宗相国寺派管長の有馬頼底師(五日の東京新聞こちら)。
朝日新聞の連載「おやじのせなか」でダンプ松本女史、本当にどうしやうもないダメな父親で殺さうとまで思ひつめ女子プロレス入門も強くなれば父殺しもできる、と。本当に体力的にも経済的にも強くなり父は小さな存在に。ただ赦せず。昨年40年ぶりに父親とテレビ番組で再会。父は謝罪してみせたがカメラの前だつたから。その父は83歳で人生の最後くらゐ母に優しくしてほしいと思ふが性根は変はらないだらう、と。父に「死んだら荒川に捨ててやる」と言つたら「死んだあとのことはわからないから、それでいい」と父。心の底から殺してもいゝほど恨んでゐるとダンプさんは言ふが、最後に「笑っちゃうでしょ、生意気だから戒名はつけてやらないんだ」と。それでもこの優しさに思わず涙腺緩む。

*1:初稿にてこれを「原発を謝ったら」と誤記。畏友久が原T君より直ぐに指摘あり。猊下の主張が正反対の意味になつてしまふが猊下ほどの方となると反対の意味でも意味深に読めるから。