富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

Onthakan

fookpaktsuen2015-04-02

農暦二月十四日。薄曇り。早晩に九龍湾。香港映画祭でタイのAnucha Boonyawatana監督の“Onthakan”(英題は The Blue Hour)観る。耽美好事の監督でこの作品も学校では恐喝に遭ひ暴力振るはれる中高生のゲイの若者がネットで知り合つたのか同じ世代の青年に誘なはれ密会に郊外へ。そこは怨霊に取り憑かれたといはれるレジャー施設?の廃墟で二人は怖い思ひもする。この主人公の若者は家では母に素性知られ母の理解は得るが兄に叱責され学校での恐喝と恋人になつた若者の借金返済にと父の銃を質に出すなどして呆れ果てられる始末。恋人の若者は家を出て日雇ひ暮らし。かつて家族と暮らしたスラムは再開発で廃墟とかし不法にゴミ投棄されてゐる。そこに迷ひこむ二人。廃墟でかつて密会に使つた洗面所には若者の兄が殺されてをり自宅に戻ると父母も居間で死んでゐる。誰が殺したのか……二人を狙ふやうな殺人鬼はをらず。この家族に見放された若者自身の精神が家族を殺してゐるかしら。題名の“The Blue Hour”は闇夜の蒼さと廃墟の雨水のプールに潜すて水中から見上げた青空。家族失つた若者は希望もなく青年と……で映像も美しくホラー加減も十分。
▼劉健威兄が信報随筆で「英雄出少年」と題してシンガポール李光耀閣下逝去に悪口ネットで流した17歳の若者について、シンガポールについて語る(こちら)。

人民的位置在哪裏?尊嚴在哪裏?一個領袖死了,整個國家都沉默,容不下,也沒有任何批評的聲音,甚至沒人敢公開地將李光耀功過兩分,這國家哪來脊樑?
這就顯現出余澎杉言論的可貴――說出許多人心裏所想, 卻不敢宣之於言的說話;他冒險犯難,冒着被捕的危險去建立表達自由;一個連表達自由都沒有的國家只是一個大豬欄。