富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2015-03-18

農暦正月廿八日。濃霧。8時間半も寝て起きる。未明に一度小用。そのまゝ眠れず起きてゐて茶でも啜りながら、なら読書など捗るはずが寝てしまふ。それでも疲労感あり。数年前に真似して描いたスナフキンさんとミーのファイル発掘。
▼日銀の黒田総裁就任から2年。約束の2%の物価上昇目標の実現は困難だが脱デフレの流れは途絶へてをらぬ、物価着実に改善と強調の由。日経ですら社説で「3年目に入ったアベノミクスは相変わらず、金融緩和ばかりが目立つ。政府は財政健全化の道筋をつけるとともに、構造改革で潜在成長率を引き上げる努力を怠ってはならない」と苦言。数日前のこれも日経だつたか「政府は2年前、物価目標を決めた日銀との共同声明で成長力の強化策を進め持続可能な財政構造を確立すると約束した。その約束を早急に果たすべきだ。政府と日銀が埋めるべきパズルがうまく合わなければ経済は不安定かする」と論説で。須田美矢子女史は「問題は、潜在成長率が低いため需給ギャップが縮小するのは早い反面、何かショックがあるとすぐに景気が失速してしまう点にある。物価の持続的な上昇を伴うような景気の良い状態は長続きしにくい。消費者も企業も将来が見通せない不安感を覚えているからだろう」と「2年で賞味期限切れ」手厳しい。当然だが。
▼「私は元来、天皇制否定論者なのですが、日本の民主主義のバランスを取るうえで、現天皇夫妻は貴重な役割を果たしていると言えるでしょうね」と色川大吉先生(朝日新聞のインタビュー連載こちら)。日本の天主教司教団による戦後70年、平和に関するメッセージ(こちら)。夏くらゐをメドにしてゐたさうだが晋三の戦後談話見直し気分に抗するため前倒しの由。内容が「まるで左翼」と揶揄されるさうで確かに雑誌「世界」のやうなテイストだが、それなら耶蘇も読売新聞的に体制翼賛になれといふのかしら。自衛隊の海外活動について拡大に賛成は33%で反対が52%(朝日の世論調査こちら)。「そもそも日本人がISに拘束されたことがわかっていたのに安倍首相がなぜIS対策として2億ドル拠出を表明したのか理解できない。大きな政治的過失。ISに対して日本は局外にとどまるのが最良の選択」とテロリスクの専門家・ ロレッタ=ナポリオーニ女史(朝日)。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S116535http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/cbcj/150225_wwii70yr.htm77.html