富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

二月廿三日(木)曇。ライブドア問題が自民党苦しめるどころか民主党が武部メールの「偽装」に嵌り議員永田某憔悴しきって入院、代表前原某の去就まで焦点になるとはライブドアでの自民党との攻守逆転。かつての社会党よか民主党よっぽど自民党の補完に尽力はご立派。晩に金鐘の*都海鮮酒家にて送別の宴会あり末席を汚す。東海集団の高級店にて場所柄、隣の個室には「金融管理局」だのCOSCOだの「それらしい」お客様多いのも、エレベータであがれば、この料理屋、フロアの客席をば通り抜けずに直接、個室に入れるゆゑ。そこでVIP客も少なからず首相の要職にあった頃の森さんも南アフリカ訪問だったかの時に「政府専用機の給油のため」香港にお立ちよりになり在香港総領事の案内にてこの海鮮料理屋で森さん自身が給油。で宴会始まったが厳選したはずの菜譜なのに、どうもどれもこれも味付けが順徳風味といえばそうかも知れぬが田舎風の甘辛さで単調。フカヒレのスープは化学調味料がかなり効いておらぬか。どれもこれも大蒜の使いすぎで揚げた海老も塩辛いし油っぽすぎ。甘い中華ハムは同席の客の半数が残す。蟹肉ふんだんに使ったはずの伊麺もクリームに和えているが「ちょっとごめんなさい」。香港での有数と評判のマンゴープリンすらマンゴーの果肉が黒ずんでいるではないか。大丈夫だろうか。数年ぶりに来たが主厨は変わったことは確か。それにしても香港の広東料理の粋であるはずの店がこの田舎仕立てに驚くばかり。部屋についた給仕の機転利かず。いちいち指図せぬと要領を得ぬ。そして高級店とはいえ必要以上に静か。店の喧騒感じられず、ふと気になりフロア偵察に向かえば「ガガーン!」のお茶っ挽き。フロントの客の予約簿覗けばフロアは晩の予約が三組のみ。場所柄、昼の営業が主であろうがバブルな店で晩は晩で濃い客多きはず。それが晩の八時に客なしとはいったい何事か。晩十時に食事終われば隣の宴会室もすでに空でフロアもしんと静まり果てつ。この料理屋は湾仔の新鴻基中心にも店あり。そちらの賑わいがどの程度か気になるところ。

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