富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-02-06

二月六日(月)快晴。左手首から指と胸部および背筋の痛み失せず。早晩、昨日C医師に紹介されし中環は美国銀行中心に在る骨科専門医訪れる。専門医六、七名の大所帯にて看護婦だの職員も多く機敏にて診察受ける者も多し。航空会社のラウンジの如き待合室。中環界隈の専門医にありがちな高級感と見るからにカネには不自由しておりません風の客。医師に名前呼ばれても、これ見よがしにお年玉の利是袋にHK$100のピン札詰め込みが終わらぬ金満な婦人、見るほうが恥ずかしき様なり。L医師の診察は「専門医=高級医にありがちないい加減さ」見受けられず懇切丁寧。それにしても多くの客が余も含めプライベートの医療保険加入で「安くなない掛け金分は使わねば」と高額なる医療費厭わず医者も医者で「どうせ客の懐は痛まぬ」と診察費をば高騰させる悪循環。保険会社こそ泡を吹きそうながら何処でどう儲かるのか高級私立病院ほど「キャッシュレスサービス」など提携あり。不思議。晩に尖沙咀のミラマアーケードにてついに一平安らーめん店訪れる。店ぢまんという豚角煮ラーメン。豚の角煮と生キャベツ。新宿の桂花ラーメンの太肉麺彷彿させる麺とコクに驚く。桂花ほどのコシこそないが個人的に好きな麺。税込みならHK$72と日本円なら1,000円。海外とはいえラーメン一杯に1,000円であるから美味くなければ困るが、最近、困る店少なからず。一平安の女将さん店に在り。「年季が入ったねぇ」といい意味で思う。余が尖沙咀東の一平安に初めて食したが15年前であるから当時の「若い日本人女性経営者」も当然、女将さんらしさ。こうして店に出ているから立派。ここと油麻地のらーめん店・横綱のご主人は立派。香港の日本人経営の店にありがちなのは開店当初は店にあった経営者が経営順調になると店に出ぬ不思議。経営者が板前の場合、当初はカウンターや厨房で忙しくしていたのが、いつの間にか客席をふらふら、そのうち客席で客と酌する方も少なからず。こうなるとダメ。晩遅く、地下鉄の駅で「気になる」広告あり。一連の作品は佐敦站の場合三枚作品なのだが最初に目に入ったのは「長沙湾師父」の土ゴー(「ゴー」は「可」を縦に積んで、兄貴の意味、長沙湾の神父か?)は野菜を携え、何の広告かと思えば「3低1高」で「脂分、塩分、糖分は控えめに繊維質を多く」の公共広告。言いたいことはわかるがなぜ「長沙湾師父」の土ゴーを抜擢なのかがわからない。ホームを少し歩くこと今度は「九龍湾報館採主」であるから九龍湾の新聞社といえば東方日報でそこの記者の全ゴーがチェロを片手に減圧鬆一鬆「ストレス解消して気持ちよく働こう」と訴える。ここまでくれば「もう一枚」を期待して油麻地側にホームを進めば「思いっきりやってくれたね」で「北角車神」の大舊さん(車の神様とは何?)が「毎日要飲8杯水、仕事に行く時もペットボトル持って」と。黒のタイトなノースリーズのシャツに首のタオルが「兄貴」っぽい(笑)。健康な食生活、ストレス軽減、水をいっぱい飲んで……はとても普通のメッセージなのだけど、へんに素人登用してるところが可笑しい。
▼行政長官「自称政治家」Sir Donald、悪い人ぢゃないのだろうし高校出て医薬品のセールスマンから公務員になり一生懸命働き、働きぶりが評価され行政長官まで昇進したのだから尊敬に値するのであろう。がどこか生理的に苦手。話してもあまり面白そうぢゃないから友だちになりたい、とも思わず。どこか横柄、尊大そうなところも気になるところ。APECの会議で江沢民に会食の際に食事用のナプキンにサイン強請ったとか。その、この人に息子あり。確か英国の大学に留学あり。Sir Donaldが財務長官時代にこの息子の大学宛にと財務長官の便箋使い保護者としてレター出したことで公私混同と非難されており、息子にと親ばか購入した英国でのジャグアーだったかBMWだったかを香港に移送して車購入での税金逃れかと揶揄されたりもしたが、すっかり忘れていたが、その息子氏が旧正月の競馬場に光臨され蘋果日報の李八方の専欄で紹介せらる。嗚呼、やはり親子して苦手。
▼築地のH君から都新聞(どうもあたしらの世代には東京新聞というよか「都新聞」のほうが馴染あり)の2月5日の社説を見せられる(こちら)。戦艦大和の臼淵大尉のエピソードから話始まるが吉田満戦艦大和丿最期』の感動的なこの場面も映画「男らちの大和」では「元プロ野球選手」の臼淵大尉役の大根役者ぶりで真意も伝わらずと指摘。社説はそこから小泉三世、自民党改憲、先の総選挙での自民党ホリエモン支援などなど辛辣に批判。「臼淵大尉のメッセージが「今度こそ敗れる前に目覚めよ」と聞こえます。改憲、改悪の連呼による集団催眠からさめ、改や革の字に潜む真実を見極めばなりません」と赤旗も驚くほどの格調高さ。これに比べ朝日など一昨年だったか「千と千尋の精神で」とか恥ずかしいほどの元旦社説にまだ懲りず今年は「武士道をどう生かす」だかで「武士道で語られる「仁」とは、もともと孔子の教えだ」だのと説いていたのとは大違いの都新聞。

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