富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-02-05

二月五日(日)午前、近所の掛り付けのC医師訪れ右手の神経痛の診療。C医師は週末も半日の診療で年中休みなし。ずっと坐りっ放しで次から次へと患者と面と向かい、患者がこない時の「だんまり」もつらいものだと言う。個人医も楽ぢゃなかろう。天気予報は雨の曇り空に外出も控えておれば昼前から晴れ。中国の旧正月は香港に晴天をもたらす。Z嬢とミニバスでRobinson Roadまで行き四年近く前まで住んでいたConduit Roadを歩き香港大学学長住宅の裏からHatton Roadを山頂にのぼる。かつてよく山頂のジョギングにのぼった坂道だが、かつてのヴィクトリア市の境界線に立てたCity Boundaryの石柱もいつの間にか日本語まで含む案内板まであり。龍虎山の英軍の抗日戦砲台跡。野戦指令部。山頂をHarlech Roadからぐるりと歩く。天気もいいが空気も澄んで本当にいい眺め。Old Peak RoadをミッドレベルにおりてFCCで夕方の一酌。バスで帰宅。晩に挽肉とおからのグラタン。赤葡萄酒一杯。NHKスペシャルで中国市場での大企業による中国の中央電視台の熾烈な広告枠獲得合戦を眺める。共産主義の国営放送は実は91年からすでに独立採算制で広告収入が機軸。晩のゴールデンタイムのドラマ番組に付随する広告枠で中国の化粧品メーカーが13億円だかで半年の広告枠を入手。そのオークションの光景。一党専制でテレビも全国放送は国営放送の独占では必然的に広告費は値上がりするのだから、問題はこの放送体制にあり。その過剰な宣伝経費が最終的には消費者にしわ寄せとなる。そういったことには番組では触れもせず。
▼女系・女帝の天皇について。畏友T君の憂いは小役人か小金持ちの息子が愛子皇太子の「皇配殿下」となって、そののち「陛下」と呼ばれること。愛子天皇崩御の後は夫君健在なら「皇配陛下」が実質的上皇皇嗣が未成年の場合は院政すら可能。皇室祭祀もこの人が司るか。地下人(ぢげびと)がここまでなれる可能性もあるのが女帝の場合。現今の騒動は弓削道鏡以来の椿事、とT君。産経系の雑誌見出しに「平成の和気清麻呂出でよ」とあったそうな。笑えるようで笑えず。
デンマークの新聞がイスラム預言者ムハンマドの風刺戯画を掲載。それに対するイスラム圏からの強い抗議。この風刺画転載の欧州各国も非難の対象に。ヨルダンでは転載した地元週刊紙の編集局長が即刻解任され宗教冒涜容疑で逮捕される。この風刺がイスラム教信者の逆鱗に触れるにせよイスラム教徒にとって真の敵ではない、否、寧ろ本来であればイスラム社会との共存に寛容であるデンマークなどが敵になってしまったこと。本来の敵は何処か。

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