富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2018-04-27

農暦三月十二日。日本の中華で現地には絶対にないだらう不思議なご当地料理だな、これはと思つたのは「天津丼」だったが考へてみれば「中華そば」ぢたい中国にはない。で今日の朝日夕刊だつたかで誰だか芸能人が美味しいと紹介してゐたのが「香港麺」(こちら)。この香港麺が何かといへば「叉焼つゆなし麺」ださうで写真からすると炒麺に叉焼のせただけ? の気がするが炒麺ぢゃなくて「つゆなし麺」は撈麺のことか。いずれにせよ香港にないシロモノ。
▼今日のSCMPに8ページ立てで「日本ビジネスリポート」特集。新聞で日本特集組んで日系企業の社長リポートで体のよい広告収入稼ぎで通常だと、その国の独立記念日などに当てるのだが(アイルランドで聖パトリック日に合はせてなんてのもあつた)なぜこのタイミング?で「あ、天皇誕生日か」と思つたら、そりゃ昭和のことだつた。いずれにせよ8ページ立てとは随分と気張つたもの。
財務省が前次官のセクハラ行為認める。本人が否定するなかでの省としての決定。被害にあつたといふテレ朝の女性記者に当方の弁護士に会つて話せといふほど強気からの「すみませんでした」といふお詫び。こゝまできて何だが「当の弁護士は財務省が税金で雇う歴とした顧問弁護士」。元毎日新聞記者の上谷さくら弁護士の指摘。

刑事裁判でいうと加害者がいて、加害者の弁護士がいる。その弁護士が被害者に「こちらは何もしていないんです、何かされたというなら被害者さん、被害を申告に来てください、事態の詳細を話してください」と声をかけるのと変わらない。そんなことあるわけないし、ちょっとした想像力もないのかと思ってしまう。

その通り。で財務省がこゝまで非を認めて財務相はどうするのか。しつこいが産経新聞の16日トップ記事「福田次官更迭は不可避」につき

麻生は、このリーク元が官邸サイドだと知って「菅と今井(首相秘書官)にハメられた」「部下を守るのは俺しかいない」となった。要するに麻生さんの親分肌を財務省の幹部が利用し弄んだということなのです。

と新潮だつたか文春だつたかの記事にあつたが、これが事実だとすると財務省とかの小役人も強かさでは紫禁城の宦官たちのやう。

「物価上昇2%」達成時期の文言を削除。日本銀行の異次元緩和の失敗がはっきりした。だが黒田東彦総裁は27日の記者会見で「失敗」とはあくまで認めなかった。目標の誤りが露呈したのに目標は不変と言い、みずからの説明の矛盾をつかれても「誤解された」と言い訳する……。総裁の詭弁が際立ちツッコミどころが満載の会見。試みは失敗に終わった。中央銀行が人々の心を塗り替えようなどというのは奢りでしかなかった。……と朝日新聞編集委員(原真人)による解説記事でもボロクソ。

いまや日本経済は企業業績も雇用も好調。株価も近年ではきわめて高水準にある。なのに日銀が巨額の国債や上場投資信託をずっと買い支え続ける必要があるだろうか。
安倍政権にとって異次元緩和はきわめて居心地がいい。先進国で最悪の借金財政でも日銀が国債をいくらでも買ってくれるから毎年度の歳出増加は可能だ。日銀の買い支えで株価は常に高値に維持される。
やめたくても政権の意向でやめられない……。そう疑われても仕方ない状況である。

まさに晋三は国民の敵。リーマンショック御の緊急措置であつたはずの超金利政策。暫定的な急所両方だつたはずが金融正常化に戻らず謂はゞ政権維持のため日銀の資金が浪費される。このあと晋三が退陣しても「いざというときに緩和の余地がない」となつても晋三は国家財政破綻容疑で逮捕され投獄もされないのだから。その晋三は今日の野党欠席で集中審議で国会空転につき「率直に反省」で「私の妻や、長年の友人が関わる話であれば疑念の目を向けられるのはもっともなことだ」と晋三のこの余裕。言葉の淀みなさは「晋三は進化しているのか」と敵ながらあつぱれと驚いたが、このニュースをあとで映像で見たら原稿の棒読み(笑)。