富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

香港ダービー

fookpaktsuen2018-03-18

農暦二月初二。昨日は風邪も退いたやうに感じてゐたが未明に腹瀉で目覚め厠に籠り早刷りの新聞読んでゐたら毎日読書欄に野口孝一『銀座カフェー攻防史』平凡社の紹介(張競)あり。銀座カフェの黎明期に函館屋、恵比寿ビヤホール資生堂飲料部はいゝとして台湾喫茶店は寡聞にして識らず。早速こんなことは久ケ原T君に尋ねるところで荷風散人日剩にあつたかしら、と。倦怠感と熱はないが悪寒甚し。Heattechの肌着と冬物の上着沙田競馬場。香港ダービー。北京O君来港で飲食しながら競馬観戦。肝心のダービーは1〜4番のNOTHINGLIKEMORE、SINGAPORE SLING、PING HAI STAR、EXULTANT迄どれが来ても驚かない、コレといふ有力馬もないなか出場馬で唯一2,000mきちんと走つてゐる8番のROCKETEER(20倍)にメイクドラーマ期すがSize厩舎で、ほんの数週間前から今季香港に戻つたJ Moore騎手のPING HAI STARがダービー制覇で、この肝心のダービーは外したが他のレースは予想冴へそこ/\的中してゐたがダービーの後の第9レースで(クラス2芝1,200m)では単勝10倍6番人気のSUPER FLAKEの単勝と連複当て/\「競馬って本当に愉快ですね」。帰宅してうどん煮て啜り岩波『世界』と『文芸春秋』三月号読む。
▼今回の森友醜聞でアタシが一番腑に落ちないのは財務省の小役人どもが何故にあそこまで詳細に渡る<公文書>残したのか?でヤヴァい話なら普通の感覚なら伏せるところ赤裸々に。これについて毎日の背信・森友文書「政治的圧力?それで組織防衛?異様な細かさ随所に」といふ記事(こちら)が面白い。「これほど生々しい記録をあえて残しているような文書は見たことがない」と主税局勤務経験ありの元財務官僚の山口真由。「今回の改竄で削除が問題視された『本件の特殊性』などの記述のように決裁文書は読む人が読めば分かる必要最小限の表現や簡潔な記述が多かったと思う」。昭恵のほか土地の貸付料について「高額だ」などと注文をつけてきた国会議員の名前がたびたび登場するのは「将来、政治家の意向を忖度した異例の処理だとして問題視される可能性に備え近畿財務局が組織防衛のために詳細な記録を残したとも考えられる」と指摘。元財務官僚の小黒一正(法政大教授)も「自分の知る限り本省での決裁文書は簡潔な場合が多い」「森友案件で政治家や首相夫人の名前が出ていることは財務省内で知られており事案の特殊性をわざわざ書かなくても分かりきっていたはずだ」「近畿財務局などの国有財産の案件では詳細を記録する慣例があったのかもしれない。この案件だけを担当者がいつもと違うフォーマットで作成したとすればその理由は分からない」とするし本省の現役幹部も「普通はここまで詳しく経緯を残さない」と証言。「現場は森友側にいろいろと言われて苦労したのだろうし売り払いを前提とした貸し付け契約だったため後で経緯が分かるように残したのではないか」。日本会議の注釈は「資料が厚くなるので決裁文書にエッセンスを入れてしまえという単純な判断ではないか」。また「ある文書で削られた表現が別の文書で残っており削除の仕方も緻密ではない」のは、いかに今回の改竄作業が急を要したか。小黒氏曰く「官僚が忖度で対応できるレベルを超えた改竄の背景には何らかの政治的圧力があった可能性もあると思う。誰が何のために改竄を指示、実行したのか徹底的に真相を究明する必要がある」と。その通り。

朝日新聞では支持率31%に対して不支持48%也。「(鑑定額から約8億円)値引きした時の責任者の理財局長は山口県出身の迫田英典氏。迫田氏や安倍昭恵夫人付(の政府職員)で在意日本大使館に栄転した谷査恵子氏にも国会に来て話をしてもらいたい」と立憲民主党辻元清美議員。晋三動静(17日)を見れば森友の渦中で晋三は六本木グランドハイアット東京のNAGOMI Spa&Fitnessでの「運動」に3時間半以上とは心中いや体調お察し申し上げるところ。⇧振り返れば、国会は、改ざんされた文書をもとに質疑応答に長時間を費やしてきた。いわばニセモノが盾となって権力者を守るという流れの中で昨年秋に解散総選挙があった。「国難突破」とは言ったものの「森友・加計疑惑逃れ」が裏の本音とみられた選挙である。自民党は大勝した。しかし民主主義の土台を腐らせる不正が明るみに出たいまとなっては、あの選挙の結果にも釈然としない思いがわいてくる。