富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦十一月十二日。大雪。


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中環にある中資銀行(交通銀行)は明日の〈暴動〉に対して要塞化して防衛体制である。何がそんなに楽しいのか。

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FCCで土曜朝の新聞読み済ませたあとHappy Valleyへ。F11 Foto Museumを初訪。地場の世界的Leica蒐集家が歴史建築III級指定の建物所有して写真関連の施設として利用しており参観も登記・予約制。そこでオランダの写真家 Edvan der Elsken(1925-1990)が1959年に香港滞在した際の写真の展示あり。今回はRoyal Asiatic Societyでこれの見学会あり、その末席を汚す。


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1930年代に建てられた、当時のHappy Valleyは英国人らの週末住宅でこの界隈にまだいくつか洋館が残つてゐる。


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とても撮影は雑なのだが時代風俗を見事に写すエルスケンの写真。下の左は香港の中環で右は東京で銀座線か丸の内線か。この香港のネガは長年、現像されぬまゝ眠つてをりエルスケンがなくなる1年前(1979年)に旅行関係の資料のなかからフィルムが出てきてエルスケンが5週に渡り暗室に籠り現像して写真集として発表される写真の選擇から割付まで自分でした記録も展示あり。

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昼に湾仔。杭州酒家。来港中の昨晩ご一緒したT氏と放送作家M君と三人で昼餉。「上有天堂、下有蘇杭」でさすがに美味。


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食後に銅羅湾まで漫歩。Windsor HouseのTiny商店でミニカーなどミニチュア玩具を眺める。 


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お二人と別れ一旦帰宅しようとMTRに乗つたが太古で折り返しでバスに乗り換へ湾仔に戻る。港湾道公園は中資・華潤大厦の裏で「いかにも」な場所だが此処で親中派が数千人規模で集会。 中環では週末に抗議活動取材報道してゐたインドネシア人の家政婦の女性がイミグレに睨まれたことを契機に身柄拘束や就労、居住権延長不認といつたアジアマイノリティへの不平等に抗議する集会。

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ジムに寄り書き物もして香港公園からPacific Placeに出ると12月の聖誕節商戦だといふのにPPの廣場には聖誕節の飾り付けもない。土曜早晩だといふのに買物客もまばら。異教徒として個人的には聖誕節に関はりもないし12月にあのクリスマス風俗の「これでもか」な雰囲気は苦手。だからこんな殺風景も一向に構はないのだが。何うもクリスマスといふとサラリーマンが何だか年末気分で酔っ払ひ大騒ぎのイメージが強く苦手。

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晩は昼のお二人にPPでピックアップしたマリオットにお泊まりのラジオI氏と明日の競馬にプレスで来られてゐるハロンS氏で益新美食館に飰す。


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スヌーピーの好きなI氏からKFCの冬模様のスープマグセットいたゞく。昨晩、八幡屋磯五郎の七味で「山椒七味」だけ欠いてゐると呟いたらS氏がそれを持つてきてくれた。 

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本日、銅羅湾のTiny商店で入手した路上のゴミ箱、これが抗議活動で勇武派にずいぶんと手荒く用ゐられたが、このミニチュア購入。高さ60mmほどなのだが精巧でシールも役所のオリジナルのシールのほか勝手に貼られた広告シールなどまでちゃんとついてゐるのだから凄い。

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香港警察が大型抗議活動の前に勝手にケータイに送つてくるご親切な注意喚起。不反対通知出しておいて「活動に参加するな!」と言つてゐるやうに読めるのだが。何れにせよ警察が故障スプレーとか催涙弾で威嚇しないかぎり抗議活動は平和に終わる。

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北角電車公司専用飯堂


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城門水塘に有害物質のボトルが置いてあつたのだといふ。これが水塘に混入されたら……って暴徒の仕業と大公報は騒ぐが香港の水塘の貯水は現在、ほとんど飲用に用ゐられてゐない。蘋果日報が叱るのは林鄭が警察調査の独立調査委設立せぬ代替の「検討委」は調査対象が612立法会抗議、721西環元朗騒動、831太子站暴力と新屋嶺拘置所暴力の4案「だけ」なのだといふ。他に女子全裸水死体だとか科技大学生転落死だとか西湾河銃撃だのいろいろあるのだが。立法会では昨日、民主派が林鄭弾劾提案で建制派の反対で成就せず。建制派も一応は林郑を守つたが区議選は林郑が建制派潰したやうなもので民建聯(李慧琼)は司長、局長らに恨みつら/\。

立法會昨繼續彈劾林鄭辯論,建制紛紛發言護林鄭。民建聯主席李慧琼發言時稱,雖對政府有怨言,但只是恨鐵不成鋼,故不會支持議案。民建聯剛在區選崩盤,李批評多名司局長,包括政務司司長張建宗沒有統領各部門止暴制亂;律政司司長鄭若驊「沒有站在回應法律觀點最前線、沒有認真踏實回應市民關注」;保安局局長李家超未找到示威者大台及金主,導致暴亂持續;教育局局長楊潤雄未能令學生明白不應違法等。

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東方日報は昨日の長洲でのM1.4の地震をネズミが驚きペスト流行の恐れwまで危惧。

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6月の反送中から逆権、光復香港とさまざまな言葉が香港で象徴化された。もう年末で今年の流行語は?といふことで今朝のJ-WAVE、ジョン=カビラさんの番組で少しコメントさせていたゞく。

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早晩に北角。灯りのついた新光戯院はやはり映える。長野からTさん来港でホテルが北角にできたハイアットだといふので何処かで軽く夕食となり家人がTさんなら北角電車公司専用飯堂がいゝのでは?といふ。北角のトラムループの停留所にある、英皇道の歩道橋下のトラム職員の社食なのだが北角終着、始発の運転手が腰をおろして食事する余裕もなく職員専用としてはゐるが街場の食堂と化してゐる。よく通りかゝるが入る機会ないまゝで今晩。


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外観は何う見ても関係者以外が勝手に入れる雰囲気ではない。看板も出てゐない。反対側から見たら公衆便所の裏窓にしか見えず。

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とにかく廉価で厨房に料理人の親方が一人でこれだけのメニューを手際良く調理する。タイ人女子のフロア係が愛想がとてもよい。

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狭い食堂だが常連の客の雰囲気もよく冷房機が室内にずいぶんと内出てゐるのは 室外機の部分を設計通りに外に出すと食堂の裏側は高速道路から降りてくる自動車で路肩もないので室外機があつたら大事故になる。


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当然、アルコールは置いてゐないが持ち込み可。近くのコンビニで寒いからかカルスバーグのロング缶を常温で置いてゐたので、それと安い赤葡萄酒を持ち込み酒を飲みながら。供される料理がなか/\美味い。「社食」でこれだけの料理を廉価で市民に供するとは立派なもの。


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食事終はつてまだ8時半前で(社食は20:15でしまひ)あと少し飲みませうと北角ハイアットのトップフロアの飲食施設に往くと室内のオープンキッチンの食事エリアは爆満でバルコニーは寒い強風でとても酒など飲めない。北角碼頭の先に渣華道で何軒か酒場が並ぶのでその一軒に入る。午後9時ぎりぎり前で従業員と他の客との会話でハッピアワーがもうすぐ終はると聞こえ、とりあえず三人それぞれ啤酒注文して、それをち/\飲みながら四方山話。さて埋單となりアタシは何うも店員の所作に慇懃無礼を感じてゐたのだが勘定の明細を見ると案の定?啤酒の金額がハッピーアワー割引(約25%)でなく定価でついてゐる。それを給仕に指摘すると帳場に戻つたが見てゐると何うも雰囲気が「……ったく」といふ感じ。間違ひは誰にでもあるわけで間違ひなら「失礼しました」で計算し直して持つてくればいゝだけの話。余程常連であるとか知己でもないかぎりいつもかうしてハッピーアワーから跨ぐ客には会計を誤魔化してゐるのだらう。明細を亦た持つてきたので見てみると合計から10%引きで済ましてゐる。「バカも程々にしたまへ!」といゝ加減に済ませず明細の裏にハッピーアワー料金でこれがいくら、あれがいくらでお通し?のピーナッツがいくらで小計に10%つけて計算し直してこい!と叱る。マネージャーらしき者まであれこれ算段したあげく明細の記録は単価の変更能はぬやうで合計から計算合ふやうに割引でHK$260となり(最初はHK$330だつたのだ、1,000円も違ふ)HK$300出して釣りを持つてこさせたらHK$40の釣りはHK$20紙幣1 枚に残りのHK$20は小銭じゃらじゃらで悪態つかれ紙幣でよこせと戻したらHK$20紙幣がないと宣ふのでこちらも散々悪態をついて出てくる。当然、チップなど置かうはずもない。ヤクザな客を相手にしたものだと奴らもだいぶ不愉快さう。ざまあみろである。


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年末は香港国際競馬、で長野T氏より八幡屋磯五郎の七味と指宿の「たまて箱」グッズいたゞく。指宿のほうで画像の真ん中にある須磨帆の画面、指宿のホームの椅子なのだが色がちゃんと「たまて箱」号で塗り分けられてゐる。八幡屋の七味を帰宅して並べてみたら「山椒七味」残してお見事! このチラシにない「みよ田」とオステリアガットまであるのだから!
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民陣主催のデモが不反対通知を受けたのは7月1日が最後で、その後企画した6回のデモは盡く何らかの反対あり721は中環への 進行許可されず湾仔の香港警察総部手前のLuard Rd終点とされ(実際にはデモ参加者は金鐘へと進み勇武派は西環に至り中聯辦の国徽を汚したり)818はデモ不許可でヴィクトリア公園での集会となり(実際には参加者溢れ路上占拠となり)その後の831、915、101と1020はいずれも不許可。よつて民陣のこの128の国際人権遊行は抗議デモは71以来5ヶ月ぶりで集会等合法活動は818以来となる。


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食飯幾味 行街睇戲


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昨日香港で「国家憲法日」座談会開催(中国網日本語なので真に好意的に紹介) にあたり林郑市長の憲法重視については昨日の日剩に綴つた通り。昨日は中共では全国2000万人以上の学生が憲法の一部条項を同時に朗読するといふ国家運動開催の由。憲法重視はまるで法治主義基本的人権維持の推進のやうだが中共なのでさにあらず。昨日の香港のこの行事で6月以降の逃亡犯条例抗議に関しての対応不足で近々更迭も噂される中聯辦の王志民主任(この数ヶ月でずいぶんと頭髪後退)も憲法について語つてゐる。それにつき李怡先生が手厳しい。國家主義憲法君臨 - 李怡(蘋果日報 20191205)(以下、主旨)

この座談会、世界法治指数で82位の中国党官(王志民)が同指数16位の香港に「何謂法治」と説教垂れるとは。王志民は「香港同胞珍惜法治,就要維護憲法的核心價值,否則法治無從談起」と香港に苦言呈した上で「憲法是國家的根本法,香港的法治首要維護憲法的權力和尊嚴」と憲法について言及するが基本法の地位について全く触れず。中共憲法は頻繁な改正のなか1982年に31条で特別行政区設営と異なる政治体制の実行を謳ふ。特区基本法は付件3で香港特区に於いて有効な全国性法律(中共の法令)として
关于中华人民共和国国都、纪年、国歌、国旗的决议
关于中华人民共和国国庆日的决议
中央人民政府公布中华人民共和国国徽的命令 附:国徽图案、说明、使用办法
中华人民共和国政府关于领海的声明
中华人民共和国国籍法
中华人民共和国外交特权与豁免条例
の6つを挙げ、これは首都や国旗国家、領土と国籍、外交に関するもの「だけ」で、それ以外の中共法令は香港に適用せぬとする。憲法31条で特別行政区で他の政治体制を維持するとしてゐるのだから即ち基本党は中共憲法から自然生成されたものではない別の憲制であり中共憲法と互換性がないことは明らか。中共憲法国家主義を礎にする憲法であり基本党は個人の権利が礎。中共憲法51条は「中华人民共和国公民在行使自由和权利的时候,不得损害国家的、社会的、集体的利益……」とあり、これが香港の体制では個人の自由と権利に抵触する。基本法では「居民的基本權利和義務」に唯一「義務」があるが、これは香港の法律遵守。それに対して中共では「公民的基本权利和义务」で計画生育、国家統一の維護、徴兵など義務多し。国家主義的の憲法は法治(rule of law)に非ず。人治は個人の天賦の権利に干渉するものでジョン=ロックのいふ通り「法律で禁止されてゐない限り個人は何でもできるが法律で許可されてゐない限り政府は何もできない」のであり 法の支配は市民に最大限の自由を与へ政府にできるだけ力を与へぬこと。中共憲法の基礎は国家の権力を保障し実際には一党専制のそれ。かつて中共では〈法治〉といふ言葉用ゐず〈法制〉として1979年には法治法制論争*1もあり20年を経て1999年会見「建设社会主义法治国家」と中共憲法に初めて「法治」の二文字が入つたが、この憲法も仍然是、法制で即ち「以法治國(rule by law)」の憲法。世界法治指数82位の中国党官はまた「過去一段時期,香港持續發生激進暴力犯罪行為,嚴重踐踏法治和社會秩序」と苦言するが抗議方が暴力的であるか何うかに係はりなく犯罪や社会秩序崩壊と法の支配蹂躙とは関係ないこと。犯罪多き国家でも法治社会あり(米国か)犯罪少ない国家でも(否定的意味での)人治(専制)あり。法治社会蹂躙する力のある者は市民そして「暴徒」にあらず権力者こそその十分な力あり。法律解釈をば遡及的にすることで検察や司法の判決、法執行機関がすべての人が平等であるとは限らず。香港の最大の問題は法治解せぬ愚官が取り仕切り国家主義の法制を香港市民に遵守するやう求めること、これでは一国両制が崩壊してしまふのだ。

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中環の昼とき。陸橋の上では寒空に今日も和理lunchで抗議方のシュプレヒコールが響くなか中央郵便局に上階のカウンター前から地階にまで長蛇の列は香港の昔からの漫画『老夫子』記念切手発売。とても並ぶ気にならず街場の小さな郵便局へ。すでに特製シートや記念グッズは売り切れで切手のみ。アタシは切手だけで良かつたけれど。HK$2の切手が8種類で「食飯幾味 行街睇戲」といふ言葉がとても身に滲みる。 

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今週はかなり冷え強い寒波で今日の夕方が最も寒いのだといふ。天気予報で最低気温は摂氏12度だつたが昼過ぎですでに11.9度とそれを下回り香港島で11度なのだから、すでに新界では10度下回つてゐるだらう。お湿り程度に冷雨。11月の降水量は0.05mm以下で1884年の観測開始以来最も雨が降らず。アタシの手帳でも雨印は10月28日以来。

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Annie伍淑清が美心集団系の店舗どれだけ勇武派の打毀しに遭つても未だに愛国主張曲げず。欧米の間違つた思想の影響で祖国への希望や愛国心を失ひ香港もその大きな被害ありと。教育も教科書、教員が反中的で青少年は誤つた方に思考が向かひ、だからこそかのやうな逆権運動が生じるわけで改めて愛国的な国民教育が必要と宣ふ。この老婆も今かういふ発言することが事態の改善に向かはないことに気づかない。

香港は観光消費冷え込みで年末商戦気分もなく聖誕祭飾り付けもコスト削減で消極的。あの聖誕祭に異教徒が騒ぐのが嫌ひなアタシにとつては、この年末の素っ気なさも全く気にならないのだが。
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6月以来の逮捕者のじつに66.95%つまり3分の2が25才以下で15歳未満の子が160人である。彼らをこゝまで政治的に人生を犠牲にするやうにしてしまつたのは誰か。
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*1:由於普通話讀音相同,因此學者把「法制」稱為「刀制」(制字的部首從刀),將「法治」稱為「水治」(治字的部首從水)。「刀制」意味把法當「刀把子」,即合法使用暴力的工具;「水治」的水象徵人民,《荀子》以「水能載舟,亦能覆舟」比喻民與君王的關係。

《宪法》和《基本法》


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澳門特区設立20周年で中央政府を挙げて澳門を評価。それに対して混乱収拾のつかぬ香港。どちらの方が優秀かといふと澳門なのだらうが、どちらが精神衛生上健全かといへば香港。中資銀行や親中系中小企業までが従業員の抗議活動加担を認めず抗議系の若者採用せぬなどの措置といふ話あり。

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何といふタイミングかOECDの国際学習到達度調査(PISA)で前回(2015年)調査では読解、数学と科学の3分野で新加坡が三冠、読解と数学では香港が2位につけ科学の2位は日本だつたが今回(2018年)調査では中国三冠で新加坡はいずれも2位と意地を見せたが何と3項目とも三位に澳門が躍進の快挙。香港は読解と数学は4位。かつて輝いてゐた日本はもはや言はずもがなで着実に降格続ける。香港の教育が英国からの制度に加えDSE(中学文憑統一試験)や詰込教育で学生は齷齪とゆとりもないところ澳門はかなり緩い教育環境で寧ろ学生の自発的な学習能力が引き出せてゐるのではないかと専門家。
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それにして3項目で夫々10の国・地域がエントリで30枠、そのうち(新加坡も含めると)中華圏が14コマを占め日本と韓国を含む東アジア圏で19コマ、実に2/3なのだから儒教圏とでもいふべきなのか、かうした学力的には大したもの。

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香港警察の抗議派中学生(日本でいふ高校生)取締りの現場。この現場を撮影する市民に警護にかけつけた警官は「唔好影啦,影乜嘢啊?曱甴堵路你唔影,警察做嘢你影?」と暴言。全く手のつけられぬ黒警。これは独立調査委員会どころか一旦、解散前提に組織改革でもせぬとダメなのではないだらうか。
 


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陋宅マンションの駐車場の外を歩くと午後6時くらゐの同じ時間でも1ヶ月前の黄昏が今ではもはや夜の入り。でも今の時分ほうが眉村卓的にはどこか怖くない。 

行政長官出席二零一九年「國家憲法日」座談會致辭(只有中文)(附圖/短片)

本日の林郑(これから林鄭は簡体字で林郑と綴ることにする)はこの香港でも開催された国家憲法日なる座談会に出席して一席宣ひ午後は香港貿易発展局の香港フォーラムでもまた一席、で更に夜には香港の日本人商工会議所の設立50周年の祝賀会にまで出て祝辞披露で45分だか長居したのだとか。何もできないので自分を慇懃にもてなしてくれる会合に出て誰も批判もせぬなかスピーチすることしか林郑にできることがないのだらう。なんとも貧しい姿。さて、この国家憲法日だかの演台で林郑は

《宪法》和《基本法》共同构成了特区政府的宪制基础,我们必须加强《宪法》和《基本法》教育,增强全社会特别是公职人员和青少年的国家意识和民族认同。

と宣つた。つまり公務員と青少年に〈爱党爱国〉徹底すれば上手くいくのであって林郑の言うこと聞かぬ「その他大勢」はどうでもいゝと。だが公務員の多数と青少年こそ〈爱党爱国〉をクソだと思つてゐる〈黄絲〉であることを林郑はバカだから真摯に捉へることができない。そこで「憲法基本法」といはれるとすんなり、それを受けてしまふがこゝも注意払ふべき。林郑は「《憲法》和《基本法》共同構成了特區政府的憲制基礎」といふが基本法

第1条は「香港特別行政區是中華人民共和國不可分離的部分」として

第2条で高度の自治

第3条で特区行政と立法機関は香港の永久居民によって組織されるとして(中共ではなく)

第4条で人権と自由

第5条で50年不変

で第11條でやつと共和国憲法といふ文言が出てきて「共和国憲法31条に拠り香港特区の制度と政策、市民の基本的権利と自由、行政と立法・司法の三権が保障され、関係する制作はこの基本法の規程に基づく」とある。では共和国憲法31条は何かといふと

国家在必要时得设立特别行政区。在特别行政区内实行的制度按照具体情况由全国人民代表大会以法律规定。

……とあるだけ。さうなると香港に直接影響を及ぼさない憲法は林郑のいふような特区憲制の基礎なのだらうか? 林郑本人も2017年の行政長官就任時の習近平を前にした宣誓で

本人就任中华人民共和国香港特别行政区行政长官,定当拥护《中华人民共和国香港特别行政区基本法》,效忠中华人民共和国香港特别行政区,尽忠职守,遵守法律,廉洁奉公,为香港特别行政区服务,对中华人民共和国中央人民政府和香港特别行政区负责。

……と宣つているわけで共和国憲法に全く触れていない。いつのまにか香港に中共憲法がじわりじわりと浸透してくるのだらう。

林郑市長が頭がおかしいから市役所の局長級も感染して頭がおかしくなつてゐる。労工及福利局・羅致光局長が「郊外BBQの方が催涙弾よりダイオキシンが多い」と発言。この局長、市役所では珍しく元・民主党立法会議員でリベラル、IQ160といはれる天才なのだが林郑市役所で思考回路がダメになつたか。実際のダイオキシン含有量じゃなく、かういふ発言することの反発がわからないか。この市役所は、もう終焉に近い。

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鄭若驊在了燕京⁉︎


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香港市役所の財務司ポール陳茂波が昨日の記者会見で今年度の政府財政収支は16年ぶりに赤字転落と予測発表。反送中からの抗議活動での経済停滞が主因としたが林行止などエコノミストの言及待つまでもなく世界的な経済停滞期であり抗議活動のない中国や新加坡も不調。それでも政府資金繰越は潤澤で日本政府のやうな危機的状況に非ず。それにしても香港空港一つとつても12年前にHK$28億(390億円)かけ竣工した第2ターミナルの建物は第3滑走路建設計画で11月末に利用終了で取り壊しで活用しきれずHK$165億(2,290億円)浪費といふ試算あり。

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また警察の今年度の経費は抗議活動鎮圧での人件費増や鎮圧費用等支出増ありHK$202億をすでに超へてゐる。政府の判断ミスによる支出だけでも何千億円の不要な支出だと思ふと呆れるばかり。財務司ポール陳は米国の香港法案が珠江デルタの大湾区の経済発展にも支障ありと苦言。この財政赤字転落を今日の朝日新聞夕刊は林鄭が今朝の記者会見で「見通し明らかに」と記事にしてゐる。香港政府16年ぶり財政赤字へ「デモで税収落ち込み」朝日新聞 だが上述の通り昨日、財政司が発表したもので、それの林鄭繰り返しを「見通し明らかに」といつてよいのか何うか。その林鄭は米国の香港法案に対して香港は人権や市民の自由が広汎に保障されてをり、それが害されてゐるといふ米国の認識に反論してみせる。市民の抗議活動ですぐに催涙弾など用ゐて暴力的に鎮圧し、中共に批判的な書籍出版の書店主が中共に拉致され、イスラム教のモスクに警備用放水車で色水かけて、どこが市民の人権や自由が保障されてゐるといふのか。警察は本来、警官の名前とコードを明示すべき制服の窓に「警告 催涙弾」などと表示。かうした蛮行が全く制御もされずやりたい放題。


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林鄭ではもう何うしやうもない。昨日の日剩に趙永佳「『檢討深層次矛盾』不提政治無助解困」紹介したが、このなかで現在の香港の政治家のなかで民建聯の初代代表で立法会議長も務めた曾鈺成に対する評価が高い。2003年の100万人デモを発生させた舌禍の主だつたが、その後の立法会運営で民主派にも独自のパイプ築き反対党からの信任もあり今回の区議会選での民建聯惨敗にも残念とはいふが問題点もあつたとして今後の再建への見直しを語つてみせる。ポスト林鄭での行政長官候補の一人とされるが(おそらく対泛民主への政協を考えると元財務司のジョン曾俊華と並んで適切な選択かもしれないのだが、その曾鈺成が信報の連載(立法会主席時代の回顧)で中共による行政長官「欽定」での面白い回想を披露してゐる。樂而忘返 - 曾鈺成 - 信報 2011年8月に国務院副総理の李克強が来港。香港大学創立100周年祝賀のため。立法会議長の曾鈺成は8月初旬から夫人と欧州に遊び布拉格からドナウ河下りでブダペストに入らうとするところ当時のドナルド“貧官”曾蔭権率ゐる行政長官弁公室から電話があり8月16〜18日に李克強副首相来港につき三権の長は須く在港の上、拝謁をと。中共首脳の行程はぎりぎりまで機密で立法会議長も知らずだつたが身は欧州にありと曾鈺成は行政長官弁公室からの再三の求め断り立法会は議長不在で代理の代表立てたところ李克強副首相歓迎の晩餐会にはポスト“貧官”曾の行政長官候補と噂されてゐた唐英年、CY梁に范徐麗泰が招かれてゐたばかりか宴会では主賓席に座して副総理と握手。翌日の新聞に「時期行政長官候補のダークホースとされた曾鈺成は李副首相と折角の接触機会逸し行政長官候補といふ機会をこれで放棄したやうなもの。曾鈺成は何うして行政長官職を狙はぬのか事情通は首を傾げる」と早速、記事になつたといふ。まるで「近代以前」の物語。直接普通選挙はまだにせよ香港基本法による法治が前提であるはずの香港で、こんな宮廷コントが演じられてゐるとは。

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今日も中環など各地で昼休みの抗議活動が続く。12月に入り抗議ポスターもクリスマス仕様。知らぬ人が見たら、これが政治的抗議とすらわからぬ。

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突然のニュースが飛び込んできました!としか言ひやうがないが先月中旬に倫敦で香港民主化暴徒の殺人鬼に襲はれ腕を骨折?で全治数ヶ月から1年に及ぶ重症負ひ後遺症も心配される律政司・鄭若驊は倫敦で手術の上、倫敦警察に通報もしたがテロ行為は“not so serious”と警察の相手にもされぬなか病気休暇申請し倫敦に旅居し続け政府要職にありながら、而も抗議活動で数千人の暴動罪裁判が待つところ「何を考えてゐるのか」と建制派も呆れるほど……と昨日の日剩にも綴ったが(アタシも執拗にしつこい)、その鄭若驊が本夕、北京から香港に戻り明日から仕事復帰と。倫敦で在英中共大使に拝謁などしてゐた鄭若驊は大使の便宜供与で内々に倫敦から燕京に飛び1週間の医療提供を受けてゐたのだといふ。北京?你不要从北京返来香港了!😡と叫びたい。香港市役所三司の一人の所在すら発表されずとは呆れるばかり。きつと北京でサイボーグに改造されたのかしら……頭脳は最初から親北京OSだが身体まで全て。もう北京の指示通りにしか腕が動かないとか。

朝日新聞に倉田先生のインタビュー「香港人の『反乱』」あり拝読。

「香港は希望に満ちた絶望の場所」といふこれ、今日まで知らず。1949年以降の香港を、もしかするとこの言葉は言ひ尽くしているやうに思へる。

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今日の蘋果日報・社説も下記の引用はわずか2段落だが6月からの状況で何が理屈としておかしいのか?をきちんと言ひ抜いてゐる。

自6.9大遊行至今,林鄭一次又一次錯估民意、扭曲民意,區選前雖曾獲中共領導人「充份肯定」,其實連當傀儡都不合格。中共十九屆四中全會提出新治港政策後,港澳辦主任張曉明曾撰文提出所謂特首的雙首長、雙負責定位,強調要完善特首向中央報告重大事項的制度,又要在特區落實以行政長官為核心的行政主導體制。
玩忽職守 助長警謊
就算林鄭無意藉區選結果的強大民意,攜手急於挽回敗局的親共陣營,直接回應民意,宣佈成立獨立調查委員會,即便以中共的新要求,林鄭也有責任向北京如實報告區選所代表的主流民意,有責任勒令警隊不再以偏離遊行路線的謊言剝奪市民和平遊行權利、不再以數百名暴徒投擲煙霧餅的謊言作為施暴的藉口。但她竟然繼續玩忽職守,扭曲民意,助長警隊一次又一次用謊言掩蓋濫暴濫捕、升級暴力。

▼831の太子站警察暴力はその真相がまだ解明もされてをらず死者発生であるとかよくわからぬことばかり。それでもこの場所はいくら整理されやうとも毎月末に抗議者により月命日挙行され事実はともかく逆権運動の聖地となつてゐるのは事実。それにしても831以降の騒動の中での祭壇化のときの状況と今の、この美しいほどにミニマムに施された祭壇とのコントラストがすごい。

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「更深層次」矛盾


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昨日の抗議活動の「暴乱」を実に活きいきと伝へる大公報。蘋果日報が叱つてゐるのは紅磡で警官が抗議活動で胡椒スプレーかけないでくれと乞ふ老婆を突き飛ばしてまでの暴力。これを香港警察は今日の定例記者会見で「承認雙方有身體接觸」と宣つた。

確かに抗議中に老婆が警官に背後から手をかけ、それで逃げた時に警察が力づくで押し倒したのだから「双方に」身体接触あつたのは事実だが誰が見ても警察の暴力。警察はこの警官の行動を「理想的ではない」とするが暴動鎮圧の現場での瞬時のことで致し方ないで済ます。何といふ横暴か。一切の瑕疵を認めず、かういふ適当な言ひ訳ばかりだから信用も墜落。まさに「地獄に落ちろ」である。新任のタカ派の警察トップは

市民縱容示威者暴力,「對暴力盲撐,反而令到示威人士暴力升級,𠵱家掟汽油彈」。把警隊民望低迷歸咎於「假新聞」惡意抹黑及煽動仇警情緒。對於各方要求政府成立獨立調查委員會,他認為委員會若淪為針對警隊的工具,對警隊是不公義。

と開き直つてみせる。この警察に林鄭は何もできない。


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鰂魚涌の太古坊。香港で外でビアフェスには最低気温摂氏15度は寒すぎる。平日の夕方で誰も啤酒なんて飲まない。凍えたスタッフが不憫で祝儀に小瓶の啤酒購つて帰る。お勧めは珈琲前だとかシトラス系のクラフトビールなのだが酒党のアタシにはそんなものは飲めないのでオリジナルのラガー。それを買つてきても寒くて啤酒気分ぢゃないので氷なしのハイボールシュウェップスの炭酸は舌に辛くて好きぢゃないが、この細罐は角のオリジナルグラスでハイボール作るのに丁度適量で重宝。


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米国が香港法通したことで中共は米海軍艦の香港寄港拒否。これからいくつ報復措置とるか。米国では早くも香港で人権・民主主義に圧力かける「主犯」級の名が上がる。林鄭、倫敦から戻らぬ律政司の鄭若驊、保安局長の李家超、警察の弱腰・前トップとタカ派現職にレジーナ葉劉。彼ら自身と家族も米国では罪人扱ひに。

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律政司の鄭若驊は倫敦で香港暴動活動家に襲撃され腕を骨折と騒ぎ倫敦警察はこれを“not so serious”と相手にもせぬが本人は治療と休養が必要と香港に戻らない。司法トップの不在に建制派からも非難の声あり。

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5千人の立件、起訴から裁判まで具体的に何うするのか?といふ疑問は 当然。5,000 被捕者的命運ㅤ政府造成的司法災難 | 吳靄儀 | 立場新聞 民主派も警察に囚われた抗議方の法律的支援のため基金も設け人道派弁護士も協力する姿勢だが想定外の人数で民事となつた場合の裁判費用など資金はいくらあつても足りない。

▼明報に載つた趙永佳先生の「『檢討深層次矛盾』不提政治無助解困」が興味深い。反送中について〈暴徒論〉と〈深層矛盾論〉の見方あり。暴徒論は 簡単なパラドクスだが深層矛盾論を左派紙が早くから論究で林鄭に比べ中央政府のこれについての理解は深い。さまざまな問題があるなか経済回復や民生改善で香港の状況が回復しないことは明らか。搬送中以前からあつた深層矛盾に、この反送中以降の未解決の問題が重なり「更なる深層矛盾」となつてをり 政治的見直し抜きには何も解決せぬ、と。

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必須再次強調,社會運動的訴求是在特定的社會條件下才會出現。在目下的香港,相信不少人都會認為,所謂社會經濟分配的深層次矛盾,其實是受到「更深層次」矛盾的政治權力分配不均所主導。假若政府是真心希望解決房屋問題與做好青年工作,當然是一件好事。但現在政府拋出要檢討深層次矛盾,如果沒有包括、甚至突出政治制度方面的根源,只會令到抗爭者,甚至同情抗爭的「和理非」,覺得是「九唔搭八」,甚至是有意去轉移視線;不但無助解決問題,更可能火上加油

▼香港等於間接成為中國的美元印鈔機,而且是一台年產高達1000億美元的印鈔機,可謂一本萬利。中美貿易年度差額約6000億美元,若關稅是25%,即每年所涉關稅約1500億美元;但單是香港印出來的美元年產量,已幾乎可對冲其大部分關稅。阿里巴巴在香港上市,除了因為上市前的股東結構,涉及雅虎、軟銀之類的外資,以及同股不同權的股權結構,同時也是完全符合國家利益的行為。假如沒有香港,中國怎樣有更簡單的方法,變出這批美元?(沈旭暉)

▼理工大学で「暴徒」かと身柄拘束され放免で帰国した日本人大学生のことが(かなり否定的に)話題になつてゐたが毎日新聞がきちんとこの大学生の意識を取材してゐる。

「政治的なこと言うな。観光だね」香港警察が「誘導」逮捕の日本人語る毎日新聞
香港の留置房に響く抵抗歌「逮捕の日本人が伝えたかった自由求める熱情」毎日新聞
観光目的と言へと警察が「誘導」とあるが警察が身柄拘束したものゝ立件起訴する意思がない場合、その容疑者が完全黙秘したり容疑を否認することで起訴せず釈放とするケースは政治案件に関わらず珍しくはない。

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桜を見る会招待者名簿シュレッダー処理が共産党が名簿請求した「その日」まで遅れた理由に晋三は障害者枠雇用職員のシフトの関係まで理由に。ハンディキャップある職員でやる仕事「だから能率悪くて遅れる」と言つてゐるやうなもの。嘘通り越して偏見、差別なり。

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▼改めて小嶋一浩さん哀悼……真田さんから城戸崎さんを通じて「香港で」小嶋先生にお会ひできたことが私にとつてどれほどの記憶遺産たることか。

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抗議のエスカレートは警察次第

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11月は30日が晦日なので今日が831の3度目の「月命日」。大公報は831で死亡とされた6名全員が存命と報じ太子站(旺角警察署周辺)の商戸がどれだけ暴乱被害深刻かと。蘋果日報は831の警察暴力の被害を叱責。こちらの6名なのは偶然か。


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818のwai yuen gin!以来、デモの暴力化理由に「不反対通知」出すこと頑に拒んできた香港警察だが今日の米国が香港人権民主法案成立感謝や九龍でのデモに不反対通知を出してゐる。区議会選で示された「民意」もあり少しは理解してしたつもりなのか。


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美しい秋晴れの香港で毎年この時期は観光客も多いのだが今年は最低4割は観光客減なのだといふ。通りがかりの不動産屋でなぜ店舗物件の写真がプレスリーなのか。 


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午後の中環。香港人権民主法案成立感謝で中環の公園に集結した市民が花園道の坂上にある米国総領事館まで行進。抗議デモが勇武派も含め横断歩道を青信号で渡り警察がデモが通り過ぎるまで見守る、しばらく見られなかつた「デモ文化の流儀」。だが、こゝでの抗議活動終はると多数が「尖沙咀見!」と別れてゐる。午後遅くは尖沙咀が賑はうやうで。 


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デモ行進は窮屈ながら狭い歩道から車道にもはみ出さず。警察は防暴隊まで出て監視にあたるが警察への罵声も聞こえない。米国総領事館前までの行進は認められず手前の律政司角でLower Albert Rdを右折。さういへば律政司のオバンは倫敦ですっ転んで手首を怪我したさうで、それ以来、香港に戻らうとしない。


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米国総領事館の前も人気がないが林鄭官邸前も閑古鳥が啼いてゐる。警備の警官もスマホ玩び暇つぶし。林鄭はタイとの何だか経済覚書締結のためバンコクに外遊中。


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Lower Albert Rdをお練りの抗議者たちは中環のFCCの前に出てくる。道路の不法占拠なのだが主催側と警察が隣にならんで「もう少しだから」なんて話してゐて警察が自動車の通行を止めてデモが途切れるのを待つ。いつもこれくらゐの関係だといゝのだが尖沙咀では何うも様子が違ふやう。


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ペニンスラホテル前の廣場に数万の市民が集結。警察が車道を占領して抗議者が歩道からそれを 「おかしいだろ!」とクレームしてゐる。警察は抗議者に暴れてほしい。勇武派の投石があつたか警察が催涙弾を放つ。 


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デモはハーバーに沿ひ紅磡の方へと向かふ。警察はFBに「数百名の暴徒が尖沙咀に集結し」と大袈裟極まりなし。

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だが実際には数週間前のやうな暴力行為にならず歩道から道路に出しゃばることも避ける状況で警察の防暴隊も手持ち不沙汰。 

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てもちぶさた 【手持ち無沙汰】(名・形動)[文]ナリ
何もすることがなくて、間がもたないこと。所在ないこと。また、そのさま。「勇武派が暴れてくれなくて、━で困った」 

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陋宅で夕食とりながらNHKスペシャル | シリーズ 体感 首都直下地震プロローグ あなたは生きのびられるかを眺める。NHKは「命を守るリアルとして、このシリーズを作った」としてゐるが「首都直下大地震の発生と被害」なんてどんな想定ドラマ作つたところで災害リスク避けるといつてもかなり回避不可能な限界あり「首都圏に住まない」しか選擇ないのだから、この番組シリーズより「東京一点集中やめよう」キャンペーンの方が良いのでは?エンドレスの「再開発」で東京の都市機能を拡充させ超高層ビルを次々と建てることが被害を大きくしてゐるといふのに。だがこの番組を見ても(といつても冒頭だけでアタシは見るのすら止めてしまつたが)首都圏の人々の恐怖感や危機感がどれほど高まるのか。昔の小松左京日本沈没』の頃の方が高度経済成長のなかでも我々は「いつかこの繁栄も空虚と化すのでは?」とリアルに心配してみなかつたか? 

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抗議活動は理工大学のある紅磡から先の黄埔へと移動。こゝでは道路占拠となり警察の防暴隊も登場で催涙弾を何発も放つが不思議と、それ以上の抗争にならぬ。警察はしばらく勇武派退治の姿勢見せてゐたが黄埔住民の「警察帰れ!」の罵声のなか鎮圧もないまゝ自動車で引き上げてゆく。さうすると道路占拠こそあるが何も起きず平和といへば平和となるのだから。今日の一連の抗議活動見てゐると警察が何うでるかで抗議状況が随分と変はるものと思はされる。 

この陳弘毅教授の指摘は重要。中央政府を必要以上に敵視する必要なし。中共の実情と限られた政策を理解し、それに香港が何う柔軟に合はせるか、である。

  • 中央政府以一國兩制作為手段,目的是令香港不會在經濟、人權和法治等方面出現倒退,認為中央對香港是出於善意,不是想「整死」香港。
  • 在民主方面,中央希望香港發展得不要太快,需要循序漸進,特首選舉需要由提名委員會提名。
  • 不覺得中央想走極左的高壓路線,香港仍然擁有相當高的人權法治司法獨立、仍有很大自由活動空間。中央與香港仍需要繼續尊重對方,香港不可被內地視為威脅,絕大部分人並非想挑戰一國兩制、 走港獨的路線,建制派和非建制派亦需要多些溝通對話。
  • 一國兩制之前並無先例可循,而本港暫時只得四任特首,他們都是要嘗試去落實一國兩制,至於做得好不好,則由市民去評論。
  • 無可能預測到2047年一國兩制會如何運作,因為難以估計未來30年中國在政治及經濟上會有何變化,正如中國由1978年改革開放至今,由經濟較落後的國家,變成全球經濟第二大國一樣。

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